おせちの定番「お煮しめ」は“揚げびたし”で簡単に！加藤和樹さんも驚きのお手軽さ

味の染み込みは、揚げびたしならでは

久保：試食タイムです。気になる具材から召し上がってください。

加藤：全部取っちゃダメですか？


久保：もちろん、どうぞ！

加藤：いただきます。どれも、あっさりしてるけど、味がしっかり中まで染み込んでいて、おいしいです。

噛めば噛むほど、味が広がる

久保：どれが一番おいしいですか？

加藤：やっぱり、これですね（自分が揚げたにんじんを示して）。

久保：味が薄すぎませんでしたか？

加藤：いえ、全然。名古屋出身だから濃いめの味が好きで、正直なところ、薄味の煮物はちょっと苦手なんです。でも、この揚げびたしはとってもおいしいです。噛めば噛むほど、口の中に味が広がる感じで。

ポイントは揚げたての熱いうちにひたすこと

久保：それは、熱いうちにだし汁にひたすので、冷める間に味がしっかりと染み込んでいくからですね。

加藤：うーん、おいしい！ご飯が食べたくなります。お正月はもちろん、普段にも作ってみたいです。

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●鶏と野菜の揚げびたし

【材料（2～4人分）】
・にんじん（太い部分）　3.5㎝分
・れんこん（小）　1/2節
・里芋　2個
・しいたけ　2個
・ごぼう　5㎝分
・こんにゃく　1/4丁
・鶏もも肉　80グラム
・きぬさや　8枚
・A（だし350ml、酒・みりん各大さじ1と1/2、塩小さじ1/3、薄口醤油小さじ1、しょうがの薄切り2枚）
・揚げ油　適量

【作り方】
（１）　にんじんは8㎜厚さに切り、梅形で抜く。花びらのへこんだ部分から中心に向かって切り込みを入れ、切り込みに向かって斜めに切り込んで花びらを立体的にする。
（２）　れんこんは穴と穴の間に縦に切り目を入れ、穴に沿って切り目に向かって切り込み、花形にする。
（３）　里芋は六角形に皮をむき、8㎜厚さに切る。ごぼうは斜めにやや厚めの薄切りにする。しいたけは軸を除いて4等分に切る。
（４）　こんにゃくは8㎜厚さに切る。両面に細かく格子状の切り目を入れ、2.5㎝角に切る。鶏もも肉は一口大に切る。
（５）　ひたし汁を作る。Aを合わせて火にかけ、ひと煮立ちしたらごく弱火にしておく。
（６）　揚げ油を160度に熱し、こんにゃく、にんじん、れんこん、里芋、しいたけ、鶏もも肉の順に素揚げにする。それぞれ素揚げをしたら、しっかり油をきって（５）にひたしていく。
（７）　全部ひたしたら火を止め、そのまま冷ます。
（８）　きぬさやは筋を除く。ゆでて水にとり、水気をふく。
（９）　（７）の汁気を切って器に盛り、（８）を添える。鉢盛りの場合はひたし汁をかける。