(2)奥より、大きいものから詰める 柔らかいものは手前に 久保: 里芋みたいに形のしっかりした大きいものは奥に、昆布じめのように柔らかいものは手前に入れます。
加藤: へー、そうなんですね。盛りつけするにも、さまざまなコツがあるんですね。
(3)色合いのバランスを考える 鮮やかな色のものを目立つところに 久保: 赤いものはポイントになるので、全部詰め終わった後に全体を見て、「ここに入れるときれいだな」と思ったところに入れましょう。
加藤: なますとか、にんじんとか、えびですね。
久保: そうです。
加藤さんがチャレンジ! 久保: では、加藤さんに、“締め”の栗きんとんを盛りつけていただきましょう。どうぞ!
加藤: ダルマに目を入れるみたいですね(笑)。あ、あーあ……(何度かやり直して)。
久保先生、いかがですか? 久保: きれいにできましたね!お重に詰めるだけで、同じ料理が華やかに見えて、気分も変わりますよね?
加藤: それはありますね。お重があるだけで、心がぱーっと明るくなります。新しい年を迎えたんだという実感があって、気持ちが改まりますね。
久保: お重に詰めるのも初体験ですよね?いかがでしたか?
加藤: すごく難しかったです!栗きんとん2つしか詰めていないのに(笑)。栗きんとんが2つとも見えるようにしないといけない、しかも見栄えよく……。おせちを作る人たちのことをあらためて尊敬しました。
久保: お重みたいに深い器って、詰めにくいんですよね。
お重にはさまざまな気配りが詰まっている 加藤: 見た目の豪華さの裏には、繊細な包丁づかいや盛りつける分量、食材のちょっとした向きまで、さまざまなことへの気配りがあるんだということがよくわかりました。料理を作るのと、盛りつけのセンスは別な気がしました。
久保: 今回のお料理をぜひ、お正月に作ってみてください。
加藤: せっかく習ったので、作ってみます。いい機会をいただきました。
久保: うまくいったら、ツイッターであげてください。拝見したいです。
加藤: 楽しみにしていてください。今日は本当にありがとうございました。
久保: こちらこそ、ありがとうございました。
加藤和樹/Kazuki Kato 歌手、俳優、声優
1984年、愛知県出身。2005年のミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でもCDデビューを果たす。音楽活動の一方、俳優としてもドラマ、映画、舞台で活躍。さまざまなミュージカルに出演し、アニメの声優などでも活躍している。城田 優さんとWキャストで主演を務めるミュージカル『ファントム』が上演中。2019年12月7日~16日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。また、怪物役を務めるミュージカル『フランケンシュタイン』が待望の再演。2020年1月8日~30日に東京・日生劇場で上演予定。
2019年11月20日に配信シングルとして、新曲「Hello」がリリースされました。秀逸なメロディに加藤さん自身による作詞がリンクしたエネルギー溢れる1曲。ジャケットは3タイプあり。
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また、たった一人でステージに立つ全国ツアー「Kazuki Kato Road Tour 2020 ~Thank you for coming! 2~」とTHE DRASTICSと廻る東阪バンドバージョン「Kazuki Kato Live GIG 2020~タイトル未定~」も開催決定! 2020年6月20日(土)千葉県・柏 PALOOZAを皮きりにスタートし、過去最多となる全国24ヶ所、25公演を予定。
公式HP/
http://www.katokazuki.com 写真/西山 航(世界文化社) 久保香菜子さん(くぼ・かなこ) 料理研究家。母親譲りの料理好きで、高校時代から京都の料亭「たん熊北店」にて懐石料理を学ぶ。同志社大学卒業後、辻調理師専門学校に入学。調理師免許、ふぐ調理免許を取得。その後、出版社で料理書の編集に携わり、フリーに。料理の製作やスタイリング、レストランのメニュー開発、テーブルコーディネート、編集など、食に関するさまざまな分野で活躍中。著書多数。 ●今回の記事で使用したお重
家庭画報オリジナル「六寸三段金箔モダン重」 詳細・ご注文はこちら>>> ●お問い合わせ 家庭画報ショッピングサロン TEL:0120-919-287
URL:https://shop.sekaibunka.com/shop/ 撮影/八田政玄 取材・文/宮本 柊