迷い世代の服選び 「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
これまでの記事を読む>> きっと誰もが1着は持っている「ジャケット」。でも、それは、どんなジャケットでしょう? いつ頃買ったものでしょうか?
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オンにもオフにも着映えする「真ん中」ジャケット
私は、ジャケットには2種類あると思っています。
ひとつは「ベーシックできちんと感のあるジャケット」、もうひとつは「トレンド感のある遊べるジャケット」。多くの人が思い浮かべるジャケットは、きっと前者。黒のテーラードなど、あまり流行に左右されないベーシックなタイプではないでしょうか? そういうタイプは、ともするとリクルートっぽく見えてしまい、洒落て見せるのはとても難しい。
迷い世代になったら、同じジャケットでも、「小洒落て見えて、オンでもオフでも着られる」ジャケットがあると、とても便利なのです。今回は、迷い世代に似合う、新たなジャケットについてお話ししたいと思います。
おおさわさんのイシオシ遊びジャケットがこちら。「キレイめの印象はキープしつつ、細かい千鳥格子が今季らしい1着。デニムを合わせてトートバッグを持てばカジュアルにも」。ジャケット7万6000円、シャツ3万円、パンツ3万8000円、パンプス5万2000円/すべてボス (すべてヒューゴ ボス ジャパン 電話03-5774-7670) バッグ24万円/キートン(フリーダイヤル 0120-838-065)「オンでもオフでも着られる」ジャケットとは?
今シーズン、ジャケットはトレンドのアイテム。トラッドの流れを汲みつつ、シルエットはボックスタイプのマニッシュめジャケットが豊富です。チェックや千鳥格子柄になっているデザインが旬。そういう遊びのあるジャケットは、オンに求められる“きちんと感”とオフに求める“ラフさ”を兼備した「真ん中服」。キレイ目な印象をキープしつつ、肩肘張った感じに見えずに楽しめる貴重なアイテムになり得るので、是非トライしてほしいと思います。
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40代が少しずつ集めておくべきは、ドレスよりも自分に似合う“真ん中の服”>>重要なポイントは、「昔のものをひっぱり出してこないこと」。確か似たようなジャケットを持っていたはず……と思う気持ちはわかりますが、昔のものは、ちょっとしたディテールやサイズ感が違うので、着ると「時代遅れの人」になってしまうので要注意! きちんと旬のものを着るからこそ、「今っぽい格好よさ」が出るのだということを肝に銘じてほしいと思います。