パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
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パリでデニムスタイルの女性に出会うたび感じていたのは、今年のデニムは少し短め。それがなんだか今年らしさを感じさせるのです。パリ、大人のおしゃれの見本帳 30
お洒落ウォッチングをしていて、やはり最も着用率が高いのがデニムパンツ。フランスでは銀行員や会計士などお堅い職業の人や、超高級住宅街に住むハイソなマダムだって、オンオフ問わず彼ら流にデニムをエレガントに着こなしているし、もはやこれは“カジュアルの代名詞”という枠を超え、“万人にとっての必須アイテム”です。
で、この秋冬のパリの道行く人々のデニムスタイルを眺めていたところ、あることに気づきました。それは「くるぶし丈デニム×ショートブーツ」率がかなり高かったこと。ひと昔前ならスキニーデニムをロングブーツにインして、すっきり着こなしていたところでしょうが、この秋冬はつかず離れずの細身のストレートラインやソフトワイドデニムに、足首がキュッとしまったショートブーツといういでたちの女性を多く見かけました。
ワイドデニムなら、ワークブーツで三角のバランスに
難易度の高い短めワイドデニムを、バランスよく着こなしていたのはシャーロットさん。上半身は腰骨丈のレザージャケットでコンパクトにまとめ、足元はボリュームのあるワークブーツにして、三角形ラインを作ることで全身がすっきり! この“切りっぱなし短め太デニム”は、ファッション感度の高い女性に多いアイテムの一つ。
パリの女性に学ぶ、長く愛せるアイテム選びと自分らしいお洒落【11月のパリスナップ】>> 王道上質小物と合わせる大人のデニム
アタッシェ・ド・プレス(広報)のローランスさんは、ひざ下にやや余裕のあるストレートラインのデニムをロールアップして、上質レザーのブラウンのレースアップブーツとコーディネート。おそらく多くの人が持っているであろうストレートデニムは、アレンジ次第でたちまち今年らしくなるので、ぜひトライしてみてください。
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仲良しっぷりがスタイルからにじみ出ていたマリーさん(左)&マリー=リュンヌさん(右)の祖母&孫娘コンビは、共に定番黒のすっきりショートブーツをチョイス。トレンチコートとデニムというベーシックスタイルなのに、“今”を感じさせるのは、ちょっとした着こなしのひと技です。
仲良しマダムと孫娘、トレンチ&デニムの素敵なリンクコーデ【11月のパリスナップ】>> ど定番だからこそ、遊びを効かせて自分らしさや時代の色を出せるデニム。装うほどに奥行きの深さを実感させる万能アイテムだなぁ、とその魅力を再確認しました。
MEMO
今年のデニムはくるぶし丈でライトに着こなす!
次回以降も、真冬でもお洒落の手を抜かないパリジェンヌたちを追いかけます! お楽しみに。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。