『希林さんといっしょに。』
是枝裕和 著/スイッチ・パブリッシング 1850円『歩いても 歩いても』から『万引き家族』まで、樹木希林さんと6本の映画をつくった是枝裕和さんが聞き手となり、2007~2018年に行われたロングインタビューと、自身が書き下ろした考察、娘の内田也哉子さんによるエッセイを収めた『希林さんといっしょに。』。
向田邦子、久世光彦のドラマで育ち、演出家になる以前から希林さんの芝居に惹かれていたという是枝さんと、幼少期から俯瞰でものを見ることを身につけていた希林さん。
ただならぬ観察力と、自身のことばを持つふたりのごまかしのないやりとりは、インタビューを重ねるにつれて広がると同時に深まり、読者を引き込む。
役者として、人としての希林さんのおもしろさが伝わる一冊。
表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2020年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。