赤いラナンキュラスを引き立てる「春のブルー」を効かせたブーケ

2月17日の贈り花

春のブルーを効かせたブーケを誕生日のお祝いに

素敵なご婦人に贈るバースデーギフトのオーダーをいだたきました。その女性はとてもセンスがよくて、いつも素敵な色合わせのコーディネートをなさっているとお聞きし、贈り花も色合わせにこだわってみようと考えました。

宮崎県の「JA高千穂」の「あまてらすラナンキュラス」に赤みがかったオレンジ色の珍しい花色を見つけ、それとブルーのスイートピー、ニゲラ、ムスカリを組み合わせてみました。オレンジとブルーはまったく異なる色味を持ち、いわゆる反対色と言われる関係にあります。


2色がそれぞれを引き立て合うため、インパクトがあり個性的に映る色合わせです。ともすると強すぎてしまうこともありますが、2色の割合を同じにするのではなく、どちらかを多め、どちらかを少なめにするとバランスがとれた色合わせになります。

このブーケの場合は、ブルーを多めに使ってみました。

ラッピングをする前に、店にあったブルーの花びんに挿して撮影してみましたが、さらにブルーのボリュームが多くなり、オレンジのラナンキュラスがパッと映えて素敵に見えると思います。

また、透明のガラス器に挿して、水に浸る茎まで見せるとナチュラルな雰囲気が増します。贈ったあとにどのように飾っていだたくかで、ブーケの雰囲気も変わります。

花器の色まで計算に入れ、花器とセットでブーケをお贈りするのもおすすめです。

【使用花材】
ラナンキュラス シャルロットオレンジ
スイートピー そらいろ（染め）
ニゲラ ミスジーキル
ヒヤシンス チャイナピンク
ムスカリ ビッグスマイル
ラグラス バニーテール
ユーカリ

贈り花のヒント
個性的でインパクトのある組み合わせにしたいときにおすすめなのが反対色。反対色というのは、12色の原色を色のつながりから円形に並べた色相環で、いちばん遠い位置にある2色の関係を意味します。

正反対の位置にあるのが補色で、反対色はその両隣くらいまで含んでいます。花色合わせで使いやすい反対色を覚えておくと、色選びで迷ったときにも役立ちます。

たとえばピンクなら黄緑色から緑色、黄色なら紫系、赤ならブルー系が反対色の関係にあります。

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