シャンパーニュ地方では、はるかに広がるぶどう畑を眺めながら心ゆくまでシャンパーニュを味わえる。世界中で最も愛されているワインのひとつ、シャンパーニュ。ここ日本でも愛好家は多く、日本への輸出量はなんと世界第3位を誇ります。
生産地であるフランス・シャンパーニュ地方(現在はグラン・テスト地方の一部)は、2015年に「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」としてユネスコ世界遺産に登録されました。これは、シャンパーニュそのものの価値が認められただけでなく、シャンパーニュを中心とした文化がこの地に花開き、多くの人を魅了し続けているからだといえるでしょう。
旅先として魅力的なシャンパーニュ地方
シャンパーニュ地方は、旅先としても実に魅力的な土地です。名だたるシャンパーニュメゾン巡りに、美酒と調和する美食を提供するレストラン、上質なホテルに美しい自然を五感で味わえるアクティビティ……。パリから電車でわずか1時間半の地には、シャンパーニュファンにはもちろん、そうでない方をも魅了する出合いがたくさん待っています。
カーヴの見学や試飲を楽しめるシャンパーニュメゾンも多数。写真は「シャンパーニュ・ボワゼル」のカーヴ。© Fred Lauresシャンパーニュ地方の旅を組み立てる手助けとなってくれるのが、「シャンパーニュ、極上のライフスタイル」です。これは、グラン・テスト地方観光局の指揮のもと、シャンパーニュ委員会が作り出したワインツーリズムの共有ブランドです。
旅の計画に活躍してくれる新たなプロジェクト
このブランドのもと、シャンパーニュ地方での旅をサポートしてくれる「アンバサダー」として、現在約100の組織・団体が登録されています。シャンパーニュメゾンにぶどう栽培・醸造家、ホテルやレストランにいたるまで、さまざまなアンバサダーがシャンパーニュ地方での旅をより実り豊かものへと導いてくれます。
12月にエペルネで開かれるお祭りでは、有名シェフによる料理のデモンストレーションや試食が行われる。© Fred Laures各アンバサダーの詳しい情報は、「シャンパーニュ、極上のライフスタイル」公式サイト(
https://www.visitlachampagne.travel/)からチェックすることができます。現在はフランス語・英語での利用が可能。シャンパーニュ地方を初めて訪ねる方も、リピーターの方も、満足できる情報が満載です。新たなプロジェクトを活用して、シャンパーニュ地方へお出かけになってみてはいかがでしょうか。
取材の舞台裏
日本で行われたブランド発表会のために来日した、グラン・テスト地方圏議会議長のジャン・ロットネール氏(左)と、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)共同会長のマクシム・トゥバール氏(右)。マクシム氏はぶどう栽培・醸造業者組合長でもある。お二人に旅行のベストシーズンを尋ねたところ、口を揃えて「シャンパーニュ地方は、たとえ冬でもその季節のよさがある、1年を通していつ訪れても魅力的な地。シャンパーニュを愛好してくれる日本の方、特に若い世代の方々にぜひシャンパーニュ地方の美しさを肌で感じてもらいたい」と語ってくれた。