――鈴木さんが同じように奇妙な植物を手に入れたら、どうしますか?
「いただいたお花を水差しに挿すくらいはしますけれども、植物を育てるのは、たぶん小学生の頃以来なので、どういう植物なのかネットや本で調べるところから始めると思います。せっかく育てる以上は、長く綺麗に保ちたいですし。とはいえ、オードリーⅡに関しては、資料が何もないでしょうからね。僕もシーモアのように、植物に話しかけてしまう気がします」
――作品に臨むにあたって、どんな点が楽しみですか?
「まず、コメディ作品に参加できることが楽しみです。明るいプラスの力をもらったり、表現できるというのは、やっぱり嬉しいことですから。個性的なキャラクターを演じる素敵な皆さんと共演できることも楽しみです。チラシ用のビジュアルを撮ったとき、歯科医役(オードリーのサディストのボーイフレンド)の石井一孝さんが、僕の前に撮影されていたんですね。とてもパワフルでカッコよくて、途中で『アラジン』の主題歌をサラ~っと歌いだされたときは、本当に感動しました。すごく得をした気分でした(笑)」
――逆に、課題と感じているのは、どういうところでしょう?
「ミュージカルの経験が少ない中で、歌を成立させなければいけないことと、それを自分がどこまで楽しめるかということ。自分が楽しんでいないことには、作品の楽しい世界観も伝わりにくいだろうと思うので、まず自分の中で苦手意識を払拭したうえで、みんなでいかに楽しい世界をつくっていけるかが、勝負になってくるだろうなと感じています」
――苦手意識をどう払拭していこうと?
「今、歌のトレーニングを受けていまして、本当に基礎的なことから学んでいるところです。これまで知らなかったことを教えてもらうたびに、発見がたくさんあります。最近、歌うことに対して気持ちが随分ほぐれてきているのを感じるので、稽古本番に向けて、いい準備期間を過ごせている気がします」
奇妙な植物“オードリーⅡ”の声を務めるのは、デーモン閣下。さて、どんな展開が待っている!?