心潤す感動の時間 富士山を望む宿 第2回(全3回) 「一富士、二鷹、三茄子」と伝わるとおり、吉兆の象徴でもある富士山。そんな秀峰の美を堪能できる富士山を望む宿へ、新年の旅行にでかけませんか?客室から、大浴場から、ロビーから。その宿が誇る、眺望のベストスポットとともにご紹介します。
前回の記事はこちら>> 【山頂と湖面に現れる日本一の輝き】
太陽が富士山頂にかかるわずか数十秒の間に見られる“ダイヤモンド富士”。釣り船が通った後、揺れる湖面に光が反射し、“トリプルダイヤモンド富士”となる。山中湖では冬の夕方が狙い目。富士山に魅せられた写真家夫妻がとらえた
美しき富士、冬の顔
季節や時間により、絶えずその表情を変えていく富士山。冨塚晴夫さん、裕子さんご夫妻は、その姿に魅了され、30年以上富士山を撮り続けてきました。
冨塚晴夫さん、裕子さん晴夫さん・1970年渡米、著名人の広告写真を撮影。帰国後は山中湖にギャラリーを構え、富士山撮影に注力。(社)日本写真家協会会員。
裕子さん・広告代理店勤務後、風景写真を中心に活動。フォトセミナーの講師なども務める。(社)日本写真協会会員。「アメリカで仕事をしていた17年間は、人物の広告写真を中心に撮影していました。帰国してから富士山の撮影を始めましたが、均等で美しい三角形の構図は、だれが撮影しても絵になります。
被写体によって個性が出る人物写真と違い、写真に個性を出すのが難しく、そして面白いところでもありますね。富士山はゴールなき被写体です」と語る晴夫さん。
山中湖に拠点を置いたことも大きなメリットだといいます。ここでは、刻一刻と変化していく富士山と自然が生み出す、決定的瞬間をとらえた写真をご紹介します。
冨塚夫妻いわく、これからの季節は空気が澄んで、気候も安定し、美しい富士山を見られるチャンスが増えるそう。富士山を望む宿を訪れた際は、少し足を延ばして、一瞬の輝きを見つけに行ってはいかがでしょう。
以下のフォトギャラリーをスワイプして、富士山の写真をご覧ください。
〔特集〕心潤す感動の時間 富士山を望む宿(全3回)
撮影/岡崎良一 冨塚晴夫(富士山の写真4点)
『家庭画報』2020年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。