きものダイアリー

笹島寿美先生直伝! 美しいきもの姿の決め手“裾美人”でいられる秘訣

2019.12.27

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新人きものライターE子&A子の「イチから始めるきもの道」 きものSalon編集部で働く新人きものライターの2人(E子とA子)が、「きもの道」を究めるべく大奮闘! 今さら聞けないきものの基本、皆さんもご一緒にこっそり楽しく学びませんか。

第22回
きもの道をきわめるために、早稲田大学「きもの学」へ!


今回わたくしたち、何十年ぶりに学生気分。というのも皆さま、早稲田大学に「きもの学」という授業があるのをご存知でしょうか。学生達に日本文化であるきものを知ってもらうため、10年以上も前から続いているカリキュラムで、在学生なら学部を問わず授業を受けることが可能なのです。

駅を出てしばらく歩くと、早稲田大学のシンボルでもある大隈記念講堂が。若者に混じって私たちふたりもこの日は学生気分!?


実は10月にきものSalon古谷編集長が講師を務めたのです! 行かないはずはございません! 今年で40周年を迎える雑誌『家庭画報特選 きものSalon』の説明をする古谷編集長。きものの総合ファッション誌として、明日の装いをもっと素敵にする提案をしています。

テーマは「きもの雑誌ときもの文化」。きものSalon編集長という立場から見たきものの魅力やファッションとしてのきもの、撮影前の準備や現場のエピソードのほかに、出版社の仕組み、古谷編集長が以前に担当した書籍の話などを講義。後日提出されたレポートで多くの学生さんたちから満足の声を聞くことができました。きものに興味のある学生はもちろん、これから社会人になる彼らにとっては大変興味深い内容だったようです。

そしてなんと「きもの学」では毎年、笹島寿美(ささじま・すみ)先生が講師をしているという情報をキャッチ。授業の日、改めてA子とふたりで特別にお邪魔させていただきました。

きもの着装コーディネーターとして活躍する笹島先生は、松竹の舞台の着付けに携わったのち、歌舞伎や日舞、レビューなどの着付けもするように。

そして、いかに早く美しく着せるかが勝負の現場の中で、ひも一本だけの着付けで注目され、その後骨格を意識した「骨格着付け」を考案。著書も多く出されていて今もなお、心身ともに美しくきものを着るための研究をし続けていらっしゃいます。

きもの好きにもファンの多い笹島寿美先生。この日の授業で使用したパワーポイントの資料はご自身で作られそうです。 

笹島先生が登壇です。背すじは真っ直ぐ、立ち姿もきもの姿もお美しい!

笹島寿美先生(以下、笹島)「この50年間で社会の動きが大きく変わり、日常着もきものから洋服へと変わりました。きものは国旗と同じように日本のシンボルです。世界に伝えるのではなく日本で残さなくてはという思いがあり、こうして10年近く若い皆さんにお話をしています」

講座はきものの特長や構造について、女性にしかないおはしょりの理由など、きもの初心者の私にはわかりやすく、興味深いお話ばかり。

帯の位置が高いと若々しく見え、低いと落ち着いた印象に。役者さんは帯の位置によって役を演じ分けるのだそうです。

ラストは小紋や振袖、そして黒留袖に婚礼衣装の色打ち掛けまで登場しての華やかなきものショー。モデルは全員授業に出ている学生さんでしたが、先生のお話の通り振袖姿は若々しく、黒留袖姿は年齢よりも落ち着いて見えました。

つかの間の学生気分を楽しんだE子。講座の中で一番気になったひとことは、

笹島「腰ひもを第4腰椎に巻くと絶対に崩れません」

第4腰椎? 絶対に崩れません!? もしやこれは私の悩みを解決してくれそうな予感。早速調べなくては!
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