飲食が過ぎたり、あるいは寒さで体調を崩しやすいのが年末年始です。今日は地味ながらも食べるとホッと安心できて、栄養が体にしみ込んでいくような献立をご紹介します。
テレビでもおなじみ、「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんによるレシピは「雑穀ご飯」「たらとかぶのスープ」「いかのねぎ炒め」というバランス抜群な一汁一菜。食物繊維が豊富な雑穀は、ミネラルやビタミンB群を豊富に含み、免疫力アップにもつながる頼もしい主食。腸内の働きを整え、便秘解消につながります。また、噛むことで脳内の血流がよくなって唾液の分泌がよくなる効果も。
汁物は高たんぱく、低脂肪の魚であるたらと淡味のかぶのスープ。この一品で動物性たんぱく質と野菜がバランスよくとれ、鍋ひとつで簡単に作れるのも魅力です。ここに、ねぎとさっと炒め合わせた柔らかいいかのメインディッシュを加えて。身も心もホッとする献立です。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 2人分】
・生たら(40gの切り身) 4切れ
・かぶ 2個
・セロリ 60g
・にんじん 30g
・しいたけ 2個
・水 500cc
・昆布(5×5cm角) 1枚
・塩 適量
・黒こしょう 小さじ1/2
【作り方】
1:たらは両面に塩をふって30分おき、熱湯に浸けて表面がうっすら白くなったら冷水にとり、水気を拭き取る。
2:かぶは茎の部分を2cm残して葉を切り落とし、皮をむき、縦8等分に切る。セロリは筋を取り、1cm幅の斜め切りにする。にんじんは4cm長さ、1.5cm幅の短冊切りにする。しいたけは軸を取る。これらを一緒にざるに入れ、熱湯に浸けて箸でほぐしながら30秒ほど湯に通し、ざるごと引き上げる。
3: 鍋に分量の水と昆布、1、2を入れて火にかけ、沸いたら弱火にして2分ほど煮る。塩小さじ1/2、黒こしょうで味をととのえる。