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最初にチェックすべきは、商品の入れ替わり
まず最初に見るべきポイントは、お店の商品がしばしば入れ替わっているかということです。いつお店に行っても、同じ商品しかない、というお店はアウトです。
これには理由があります。一般的に、小売店の店先に並んでいるジュエリーの大部分は、委託受託方式といって問屋から借りている、いわば受託しているものです。もちろんお店が買い取ったものも中にはありますが、大部分が受託商品です。
ジュエリーを委託する問屋の側からこれを見ますと、自分たちが資金と時間とをかけて作った商品をよそに委託するのですから、それが売れてくれないと大変に困ります。売上げを上げるために、一押しの商品は良いお店(=売れる見込みが高いお店)に回します。一方であまり売れる見込みのないお店には、まあ、どうでも良いジュエリーを委する、あるいは商品を預けっぱなしであまり取り替えない、となるのです。
ですから、「店頭のジュエリーが頻繁に入れ替わっているお店」というのは、問屋にとっては売れるお店、良いお店であるというわけです。当然、良いお店には多くの問屋が商品を預けていますので、常に新しいジュエリーが多数並んでいます。お店の主人も、商品を預かりっぱなしにせず、売れないものは問屋に返し、売れそうだと思うものをリクエストするなど、お店のためにいろいろと動きます。つまり良いお店ほど、商品が入れ替わるサイクルが早いのです。