大浴場「富士の湯」から湾と富士山を楽しむ
「富士の湯」の檜の温泉露天風呂。やわらかな湯を楽しみながら、駿河湾に浮かぶ富士の絶景を満喫。内湯からも同じ景色が楽しめる駿河湾越しに幻想的な富士山を楽しむ
松濤館─静岡・沼津市
宿に到着すると、駿河湾と富士山がよく見えるロビーに案内されます。ウェルカムドリンクのコーヒーには富士山をかたどった砂糖が添えられ、壁に掛かる絵画も富士山をモチーフにした作品。
ロビーに掛けられた梅原龍三郎の富士山の絵画。画家にとって富士山が創作の源泉であったことに納得。館内の通路には名だたる画家の作品があり、さながら美術館のよう。西伊豆・三津浜(みとはま)の海にせり出した地に建ち、多くの文人や名士が集った老舗旅館「松濤館」では、随所に富士山の意匠が取り入れられています。
6階の展望大浴場「富士の湯」からは、駿河湾が一望。その先には、海に浮かぶ三角錐形の淡島と対をなすように、富士山が眺められます。季節によってはうっすらとたなびく雲の上に、真冬になるとくっきりと姿を現す富士山の景色は、趣たっぷりです。
「月」の客室。やや角度は異なるものの、すべての客室の窓が富士山に向いている。客室の一部を含む館内は、2019年7月にリニューアルされたばかり。富士山の眺望とより快適な滞在を楽しみたいなら、改装された半露天風呂付きの特別室「月」での滞在がおすすめです。角部屋の和室には、温泉の半露天風呂や独立したベッドルームが備わっています。
「月」の半露天風呂からも富士山が望める。21室のうち15室につく。食事は、やはり改装された食事処の「料亭街」で。ゆとりある完全個室では、伊豆の山海の美味が存分に味わえます。ふと気がつくと、手もとの箸置きや小皿などにも富士山が描かれており、富士を話題に、心穏やかに過ごせる宿です。
旬のお造りに、あじのつみれにそうめんのお椀、焼き物は静岡産折戸なすを添えた甘鯛の鱗焼きフカヒレ餡かけ。富士山の湧水で仕込んだオリジナルの純米酒も人気。松濤館(しょうとうかん)
静岡県沼津市内浦三津 7
TEL:055(943)2311
1室2名利用時、1泊2食付き1名2万6000円~。ご紹介した特別室「月」は同4万円~。(税別・サービス料込み)
IN14時30分/OUT10時30分