加藤さん、早速トライ!
小林:(加藤さんがチャレンジしている様子を見ながら)おっ、いいじゃないですか! さすが、のみ込みが早いですね。テーブル全体の雰囲気を伝えたいときは、真俯瞰から撮るのもいいですよ。
加藤:ありがとうございます。やってみます。……いかがでしょうか?
加藤さんのトライした写真がこちら!
小林:これもいいですね~! 真俯瞰で撮るときは、自分のシャツの裾が写り込んでしまうことがあるので、気をつけるといいですよ。
加藤:あ~わかります、それ。僕は時折、レンズに指がかかっていることに気づかずに、指も一緒に撮ってしまうことがあるので(笑)。
小林:“スマホ、あるある”ですね(笑)。
加藤:それにしても、写真のオシャレ感がちょっとしたことでこんなにも上がるとは。目からウロコのことがたくさんありました。
小林:時間があれば、風景写真にもチャレンジしていただこうと思っていたんですよ。僕が思ういい写真は、自分はこれを撮りたいという“主役”がわかる写真。主役がいない写真は、ぼんやりした印象になります。それが如実に出るのが、人によって目が行くものやフレーミングが変わる風景写真です。コツは、風景の中から自分のお気に入りを見つけて、何枚も撮ること。陽の光も風も一定ではないから、同じ写真は1枚もないんですよね。
加藤:ああ、そうですね。僕は空の写真を撮るのが好きなんですが、明るさや色、雲の感じまで、時間によっても、季節によっても全然違います。
小林:今回伝授したことを活用すれば、自分が見て、頭の中でイメージした空により近づけていくことができると思いますよ。
加藤:はい。スマホでの撮影が、より楽しめそうです。ありがとうございました!
3回に分けてお届けした「すぐに役立つスマホ撮影術」、いかがでしたでしょうか? ちょっとしたコツで写真の印象がぐっと違ってきます。ぜひお試しください。
さて、半年にわたった加藤和樹さんの連載。お陰さまで毎回ご好評をいただきましたが、今回で最終回となります。加藤さんの笑顔とともにお届けしたさまざまな情報が、過去の記事も含め、お役に立てば幸いです。舞台やライブで多忙な中、いつも前向きに取り組んでくださった加藤さん、講師の先生方、そしてご愛読くださった皆さま、ありがとうございました!
加藤和樹/Kazuki Kato
歌手、俳優、声優
1984年、愛知県出身。2005年のミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でもCDデビューを果たす。音楽活動の一方、ミュージカルをはじめとする舞台や映像作品に出演。アニメの声優などでも活躍している。出演ミュージカル『フランケンシュタイン』が、2020年1月8日~30日に東京・日生劇場、2月14日~16日に愛知芸術劇場 大ホール、2月20日~24日に梅田芸術劇場 メインホールで上演される。
2020年1月21日に第3弾となる配信シングルがリリースされます。浜田省吾の名曲「片想い」のカヴァーで、加藤さんの低音ボイスとシンプルなロックアレンジに新たな一面が感じられる1曲です。ジャケットは3タイプあり。
また、たった一人でステージに立つ全国ツアー「Kazuki Kato Road Tour 2020 ~Thank you for coming! 2~」とTHE DRASTICSと廻る東阪バンドバージョン「Kazuki Kato Live GIG 2020~タイトル未定~」も開催決定! 2020年6月20日(土)千葉県・柏 PALOOZAを皮きりにスタートし、過去最多となる全国24ヶ所、25公演を予定。
公式HP/
http://www.katokazuki.com 小林廉宜さん(こばやし・やすのぶ)
福岡県出身。シルクロード横断、フェルメールの全作品の撮影など幅広く活動。ライフワークとして世界各地の森を撮影し、写真集『森 PEACE OF FOREST』を世界文化社より出版。JALカード会員誌『AGORA』では表紙・エッセイを担当し、さまざまな国を訪れている。
森の撮影をライフワークとする小林廉宜さんが、20数年かけてとらえた森の姿を集めた写真集『森 PEACE OF FOREST』。熱帯から寒帯まで、世界24カ国、56ヶ所の森からたちのぼる表情豊かなパワーに、圧倒されること間違いなしの1冊です。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/武蔵俊介(世界文化社)