テレビをつければ、姿を見ない日はないといってもいいほどの人気もの。ときに真面目に、ときに痛快に。お二人の振舞いや繰り出される言葉の数々は視聴者を惹きつけてやみません。昨今のブレイク現象からご家族の話まで。石原良純さん(俳優・気象予報士)と長嶋一茂さん(タレント)の人生を楽しむ極意とは。
令和も、人生一生懸命楽しんだもの勝ち
〈右・石原さん〉ジャケット、シャツ、パンツ、ネクタイ、チーフ(参考商品)/ジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン) 〈左・長嶋さん〉すべて本人私物さんまさんいわく中途半端に売れている!?
石原さん(以下敬称略) 一茂さん、去年だったか(明石家)さんまさんにいわれたんでしょ、「おまえら、なにプチブレイクしてるんや」って。
長嶋さん(以下敬称略) プチブレイクじゃないですよ。「中途半端に売れてんなあ」っていわれた。
石原 さんまさんをもってしても、2人で出ていることが目立ったわけじゃない。どう思う?
長嶋 2人が一緒になったことによってどう見られるかとかは、まったく考えませんね。
石原 うん。僕も一茂さんと仕事をするのはもちろん楽しいけど、そもそも旧知の人が元気で、一緒に仕事して喜んでもらえるというのがいいなって思う。遡るけど、初めて会ったときは、でかいなーと思ったな。
長嶋 ふふ、態度が(笑)?
石原 体だよ。
日本庭園を前に「僕たちも、日がな庭をぼんやり眺めるのも楽しいっていう年になっちゃったのかね」とつぶやく石原さんに、「全然いいよ。盆栽を眺めてるのもいいな」と返す長嶋さん。軽妙な言葉のキャッチボールが続きます。長嶋 会う前から年賀状のやり取りはあったんですよね。僕ら「二世、二世」っていわれて、そういう部分の共有感みたいなものは最初からあったのかなとは思う。お互い、まともには生きてきてないから。
石原 僕はまともに生きてるよ。
長嶋 いや、あなただって屈折して生きてきてるんだって。
石原 そう公言するから、私は迷惑をこうむっている(笑)。ともかくも一茂さんと、ここ1、2年本当によく仕事して、ご飯に行ったり、バーベキューに呼んでもらったりもしているけど、これがいつまでも続くわけじゃない。で、また何年か経ったら一緒になるかもしれない。確か10年前にも2人で司会やってるよね。
長嶋 ああ、ありましたね。
石原 そんなに話題にならなくて番組もすぐ終わっちゃったけど、どういうわけか、またこうやって一緒に仕事している。
長嶋 ブレイクっていうのも、根拠はあまりないと思いますよ。芸能界に神様がいるとしたら、その気まぐれでたまたまこうなってる。ただそれだけ。去年に比べたら仕事は十分に落ち着いてきているし、僕はそれなりに楽しませてもらっています。