藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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ショップのオープンパーティを飾る春のアレンジ
生活雑貨のセレクトショップがオープンするということで、ショップの撮影を担当したカメラマンさんから、お祝いの花を届けてほしいとオーダーをいだたきました。お届けしたのは3月8日のミモザの日に行われたオープン記念パーティの席です。一日遅れの紹介になりますが、ミモザのアレンジをぜひご覧ください。
春の庭を感じさせるようなアレンジにしたいと思い、たっぷりのミモザの中に、原種系の愛らしいミニチューリップや個性的なラナンキュラス、すっきりした白花のリューココリーネと、春先の球根の花を散らしてみました。原種系のチューリップはかわいい球根付き。あえて球根を見せてアレンジすることで、庭のようなナチュラルな雰囲気を感じていだたけると思います。球根がついている、という驚きがその場で話題となって盛り上がってくれたら期待とおり!
しゃれたデザインの雑貨が多いと伺ったので、黄色と白の花色合わせで、すっきりと清楚な印象のアレンジにしてみました。どんな雰囲気でどんな雑貨を扱っているのか、個人的に興味津々で、広島市の隣の廿日市市にあるお店に、ぜひ一度伺ってみたいと考えています。
【使用花材】ミモザ
チューリップ アルバコエルレアオクラータ、スーパーパーロット
ラナンキュラス ポンポンシレンテ、ポムロール
リューココリーネ ディーセント
シレネ グリーンベル
豆軍配ナズナ
贈り花のヒントショップに花を贈る際には、お店のテイストに合ったものを贈ることがとても重要です。店内に並ぶ商品や全体の雰囲気を崩すような花を贈ったら、飾る場所に困ることもあるからです。まずはショップの情報をしっかり集め、花屋さんにそれを伝えるようにしてください。テイストがよくわからない場合は、派手にならないような花色合わせで、グリーン素材をたっぷり使ったナチュラル系にしておくと、どんなテイストでも違和感なくなじみます。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。
広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。
店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。
制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。
月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。
https://www.fleurs-tremolo.com