――2019年も大活躍でしたが、ご自身にとってどんな年でしたか?
「この『FORTUNE』もそうですけれども、自分がずっとやりたかったことに近づけた年でした。周りから暑苦しいと思われようが、硬いと言われようが(笑)、とにかく目の前にある一つひとつのことに全力で取り組んできたことが、少しずつ形になってきているのかなと思います」
――硬いと言われることがあるのですか?
「めちゃめちゃあります! 一緒にお仕事をしたスタッフさんたちからも、よく“もっと肩の力を抜いて!”と言われますし、“スポ根”みたいな暑苦しさを放っているんだと思います(笑)。私もしなやかな女性に憧れますし、余裕のある人になりたいんですが、今のところ程遠いですね。でも、真剣に取り組んだ先に、自分のやりたい夢があると思っているので」
京都の太秦生まれ。「京都という街自体、お芝居に対する熱量が高い街だと思います」――目指す先にある夢は何でしょう?
「究極は、観ている人を別次元の世界に連れて行けるようになること。私にとって、演劇や映画を観ている時間は至福のもので、人生の楽しみなんですね。その世界に浸ることで、何度救われてきたことか。大変なことや、疲れたり、悲しい思いをすることは、どんな人にもあると思います。観てくださった人が、そういうものから一瞬でも解放されるような、そんなパフォーマンスができる人になりたいです」
――デビューして以降、ご自分の中で変わったと感じるところと、変わらないと感じることを教えてください。
「変わったなと思うのは、ちょっとやそっとじゃ動じなくなったこと。もちろん今も緊張はしますし、恐怖心もありますけれども、本当にいろいろな現場を経験させていただいたことで、だいぶタフになりました。変わっていないのは、大勢の人たちと力を合わせて、お客さまに楽しんでもらえるものを届けたいという気持ち。根っこにあるピュアな思いは、まったく変わっていません」