カステラの進化が止まらない！個性豊かな「カステラスイーツ」に注目

カステラの原型といわれるポルトガル菓子から、味や見た目、食感など、工夫を凝らし新鮮味豊かに展開する“カステラスイーツ”をご賞味あれ。


最後は表面を見て温度を調整し、絶妙な焼き色に仕上げる。

発酵バターの香りがたまらない「バターカステラ」
リリエンベルグ［神奈川・新百合ヶ丘］

オープンから30年以上、多くのお菓子好きに愛されてきた「リリエンベルグ」。オープン当初からのヒット商品「バターカステラ」は、今でも１日約15台が手作業で作られています。

長崎カステラと同じ製法で、最後にたっぷりと発酵バターを入れる点がポイントです。


ウィーンをはじめヨーロッパで研鑽を積んだ横溝春雄シェフ。


農家直送の産みたて卵など、厳選した素材を使用。

味の決め手は生地の混ぜ加減。一カップずつ厳密に比重を確認することで、軽すぎず重すぎない、ふんわりとした口どけに仕上がるのです。


絵本に出てくるような店内には魅力的なケーキや焼き菓子が。

●リリエンベルグ

神奈川県川崎市麻生区上麻生4-18-17
TEL：044（966）7511
営業時間：10時～18時
定休日：月曜・火曜（喫茶スペースは土曜～火曜）
バターカステラ（直径15センチ） 1100円、進物箱入り 1350円　※税抜き

ふんわり生地からとろり……元祖ポルトガルのカステラ
ナタ・デ・クリスチアノ［東京・富ヶ谷］

写真はプレーン。ほかにキャラメル、マンダリン味があり、それぞれ生地から味が仕込まれている。お気に入りはどのテイスト？

カステラの原型といわれるスイーツが“パン・デ・ロー”。系列のポルトガル料理店「クリスチアノ」でデザートとして出されるものを購入できるのが、こちらのポルトガル菓子店。

本場で修業した職人が再現する焼き加減が特徴で、ケーキの外側は“ふんわり”と、中心部は“半熟”の異なる質感が絶妙。口の中で溶け合う繊細な食感に初めて出会うかたも多いでしょう。

●ナタ・デ・クリスチアノ

東京都渋谷区富ヶ谷1-14-16 スタンフォードコート103
TEL：03（6804）9723
営業時間：10時～19時30分
定休日：無休
パン・デ・ロー（半熟カステラ プレーン）880円　パン・デ・ロー キャラメル（半熟カステラ キャラメル味）990円　パン・デ・ロー マンダリン（半熟カステラ マンダリン味）1100円

焦がしキャラメルソースとバニラが香る“ブリュレカステラ”
黒船 自由が丘本店［東京・自由が丘］

その名のとおりブリュレを思わせる味。ブラックのコーヒーやお酒と合わせるのもおすすめ。

軽やかな生地と控えめな甘さで、濃厚な味の王道カステラとは一線を画す「黒船カステラ」を使用し発売されたのが、生地に染み込ませたキャラメルのほろ苦さと上質なバニラの香り、そして表面に白い結晶のような大粒のざらめが輝く「ザラッテラ」。

高さを抑えた生地にしっかりなじんだキャラメルソースで、大人向けのカステラに仕上がりました。



ざらめを宝石のように見せた箱もお洒落。

●黒船 自由が丘本店

東京都目黒区自由が丘1-24-11
TEL：03（3725）0038
営業時間：10時～19時
定休日：第1・第3月曜（祝日の場合は翌日）
ザラッテラ 1箱1本入り　1296円

美を表す方言「綺麗菓（きれか）」。二層の味とあずきが決め手
和泉屋 本店［長崎］

二層仕立てで一見和菓子のようなカステラは、女性に人気。その秘密は、下層に混ぜたあずきにあります。選りすぐりの北海道産のものを、程よい甘さと硬さで仕上げ、メリハリの利いた食感が楽しめます。

抹茶は農林水産大臣賞を受賞した星野村八女抹茶を使用。複数の素材の食感や糖度・特性が計算し尽くされた、一切れで何度もおいしいひと品です。



写真の7切れ入り箱のほかに、個包装で組み合わせのタイプもいくつかあるので、贈る相手の好みやご都合に合わせて選ぶことも可能。

●和泉屋 本店

長崎県長崎市万屋町4
095（820）0080
0120-54-1238（注文専用）
営業時間：9時～17時
定休日：日曜
綺麗菓（きれか）蜂蜜大納言1箱7切れ入り 1190円、綺麗菓抹茶大納言1箱7切れ入り 1190円