迅にとっての渚と宮沢さんにとっての藤原季節さん
8年前、迅に別れを告げて去っていった恋人・日比野 渚(藤原季節)。その渚が突然、迅の前に現れます。しかも、6歳の娘・空(外村紗玖良)を連れて。空の母親・玲奈(松本若菜)とは、離婚と親権の協議中だという渚と空と白川町で3人の時間を重ねていく迅を演じる上で、渚の存在はとても重要でした。
「迅にとって、渚の存在がすべてだと思うんですよ。彼があっての迅。誰かのために生きるってなったときに、渚の場合は玲奈がいて、空もいて。家族構成とかは描かれていないですけど、迅には誰もいないんですよね。ホントに一人で。だから、渚のために生きてきていたので、彼がすべてですね」
渚を演じる藤原さんとは白川町での撮影中、一緒にコテージで生活していました。コテージでは、「すごくいろいろ相談したし、相談してくれたし。でも、オフの時間も大切なので、全然関係のない、どうでもいい話をしたり、お酒を飲んだり、鍋を作ってごはんを食べたり、ワイドショーを見たり」していたそうで、普段は「絶対に一人がいい」と言う宮沢さんですが、本作の撮影中に限っては「一人になると不安になっちゃう。迅が孤独な役だから、誰かといたいなって思ったんですよね」。
コテージでは、藤原さんと知識を共有し、ほぼ全シーンについて「普段はこうだけど、迅だったらどうするかな」といった話をしたそう。