スマートフォンに検査結果を入れることで外国旅行中や転居先での診療に生かした人も多い。【進化する診断方法】
自分のデータをスマホで見られる時代に
「X線検査やCTなどの画像検査装置は診療の場と人間ドックでは変わりません。一方で、診療と健診や人間ドックでは、その撮影方法や結果を判断する側の技量は明らかに異なります」と話すのはエムネス代表取締役で放射線診断専門医の北村直幸さん。
エムネスは放射線診断医ら画像診断のスペシャリストが病院やクリニックの画像診断を請け負っています。
放射線診断の専門医など常勤12名と非常勤68名が全国の病院・クリニックの画像診断を担当。「診療であれ、人間ドックであれ、画像診断には高い専門性が要求されます。人間ドックの結果をかかりつけ医に見せ、今後受けるべき検査項目や間隔などのアドバイスを受けてほしい」と北村さん。
「だからこそ自分のすべての検査データを経時的に診られる環境が必要」と語ります。
エムネスでは検査画像を個人でクラウド上に持てるシステムを開発中です。
自分の検査画像をスマートフォンを通じて医師に見せる時代が近づいています。
エムネス代表取締役 霞クリニック 院長
北村直幸さん 人生100年時代を健康で過ごすために
「人間ドッグ」
撮影/升谷玲子(静物)、八田政玄(取材)、田中 雅(取材) 取材・文/小島あゆみ
『家庭画報』2020年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。