ベッドにダイブするシーンは、ジャンプしながらアフレコ!
本作のアフレコは、頭にヘッドマイクをつける独特な方法で行われました。それが葵さんにとってはよかったそうで、「ジャンプして話している声とか、立ったままだと難しいんです。猫ちゃんたちがベッドにダイブするシーンがあるんですけど、その声の弾み具合とか息の出し具合みたいなものを再現するために、“跳んでやってみよう”となり。(マイクが自分についているので)どこを向いてもいいし、しゃがんでも立ってもいいし、走ってもいいし。動きが制限されないのは、実際にお芝居をしているのと変わらない気がして、すごくよかったです」。
それでも、「やっぱりお芝居と似ているようで全然違っていて、難しい部分も多かったです」という葵さん。
「ヴィクトリアという役を演じているわけじゃなくて、ヴィクトリアを演じているヘイワードさんの気持ちを考えながらお芝居しなきゃいけないんですよね。悲しいときに、私だったらこう表現するけど、ヘイワードさんはこうやって表現しているから……とか。でも、ヘイワードさんに会ってお気持ちを聞くことはできないから、表情とか声の感じを見ながら、演出家の方と一緒に気持ちを想像して、役に寄り添いながらやっていくのが難しいなと思いました」
映画『キャッツ』のいいところは、「カメラがあって近づいていけるので、それぞれの表情や喜怒哀楽がより細かく観られるんです」。