ここがすごい!
東京女子医科大学病院 注目すべき3つのポイント
1.最先端の医療技術を提供する「ハイレベルな医療技術があってこそ、患者を救うことができる――」。この信念のもと、全国から優秀な人材を集め、手術支援ロボットや未来型手術室など最先端の医療技術をいち早く導入し「最高の医療」を提供することに取り組んでいます。
2.患者の尊厳とプライバシーを守る2024年の完成を目指す新病棟の病室は、その大部分を個室化する計画に。「大部屋ではプライベートな空間を十分に確保できません。患者さんの尊厳とプライバシーを守るために、大部屋が多い病室の現状を何としても解消したいのです」(田邉病院長)
3.医療安全に真摯に向き合う重大な医療事故を起こした反省を踏まえ、「医療安全科」を新設し、病院の安全機能が働いているかどうかを常にチェックする体制を整備しました。また、事故を風化させないために「医療安全啓発センター」を設置し、全職員の研修もスタート。
名医の素顔にフォーカス
東京女子医科大学病院 病院長 田邉一成先生Q 趣味は?魚釣りです。海より川に行くことが多いですね。宮崎に朋友がいるので、よく出かけます。そのほか映画鑑賞と読書で、映画は『スター・ウォーズ』、『バットマン』、『007』シリーズなどスペクタクル系やアクション系を好んで観ます。読書は、いろんなジャンルの本を多読しますが、以前は池波正太郎さんの時代小説をよく読んでいました。
Q 医師を目指した理由は?子どもの頃から体が弱く、何度も大病をしました。高校3年のとき、やはり体を壊して、工学部志望でしたが、「なぜ、自分の体がこうなってしまうのかを知りたい」という探究心から医学部に志望を変えました。泌尿器科を専門にしたのは手を動かすことが好きだったのと先輩医師からの誘いがあったからです。最初は、その程度の理由でしたが、やってみると内科と外科の幅広い知識が必要で、バランスよく治療しなければならない泌尿器科は天職でした。
Q 座右の銘は?当院の基本理念である「至誠と愛」に加え、組織のトップになってからは武田信玄の名言とされる「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」という言葉も大事にしています。病院にとっての財産は、やはり患者のために正しいことが行えるスタッフだと思います。
写真提供/東京女子医科大学病院 Information
東京女子医科大学病院
東京都新宿区河田町8-1
- ■受診について 原則予約制。受診を希望する場合は、原則かかりつけ医などによる紹介状が必要。紹介状がない場合でも診療は受けられるが、選定療養費として8800円(税込み)の実費がかかる。受診の詳細については、病院のホームページ「来院の方へ/初診の方」をご覧ください。
取材・文/渡辺千鶴 撮影/八田政玄
『家庭画報』2020年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。