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医療の安全性と精密性を向上させる現実空間とデジタル空間の融合

2020.02.10

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MR(ミックスド・リアリティ)とは


VR(バーチャル・リアリティ)とどう違う?──
現実にVRによる仮想画像を組み合わせ、体験できる“世界”を拡張する「複合現実」(MR)


仮想現実(バーチャル・リアリティ:VR)や拡張現実(オーグメンテッド・リアリティ:AR)の技術は医療の分野ではすでに活用されている。

VRは現実と同様の環境を人工的に感じさせる技術で、この現実感と現実を差し替えるもの。


一方、ARは現実世界に情報を付加・強調して、現実世界を拡張し、現実の一部を改変する。「ポケモンGO」が代表的で、基本的に現実空間を主軸として、仮想環境が点在する。

VRやARなどを融合した「複合現実」(ミックスド・リアリティ:MR)は現実と仮想の世界がリアルタイムで影響し合う新たな空間を作り出す技術で、空間的な位置や時間、光や影などが整合性を持つ。

例えば、カーナビのようなモニターに表示された情報はモニターの中で平面的にしか見られないが、もし実際に見えている現実の道路上に進行方向や渋滞情報、標識などを肉眼で見られたら、指示がより明確で、モニターを見る必要がなく、ほかの車や歩行者なども同時に確認でき、運転の安全性とドライバーの安心感が高まる。

「存在感や臨場感を同時に複数の人で共有できれば、より現実を理解しやすくなります。専門的な用語も進化してきているように、今後は安価なデバイスやサービスがもっと普及し、現実とデジタル情報が融合する世界が身近になるといいですね」(杉本さん)。

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医療の安全性と精密性を向上させる現実空間とデジタル空間の融合
取材・文/小島あゆみ 撮影/八田政玄

『家庭画報』2020年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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