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記事一覧はこちら>> 「鹿児島県は、太平洋と東シナ海に囲まれた南北約600キロにわたる広大な県土を有しています。冬には積雪もあり“鹿児島の北海道”と呼ばれる伊佐市から、沖縄がすぐ近くの与論まで。そこに温帯から亜熱帯の多彩な気候があり、さまざまな植物を育てる環境に適しています」。
そう話すのは、鹿児島産にこだわり、植物の栽培から搾油・蒸留、製品化までを行うオーガニック化粧品ブランド「ヴィーナスターオーガニクス」の永仮(ながかり)洋文さん。
県の特産品として知られるタンカンなどの柑橘類、ブランドの農園がある霧島の月桃やハーブほか、20種以上のエッセンシャルオイルを自社蒸留し、ソープや化粧水、ルームフレグランスを作っています。
一番人気のアイテムは、桜島産ツバキオイル。樹齢20~30年の盛りを迎えたツバキ種子をコールドプレスで圧搾したピュアなオイルに、3種の植物エキスを配合したもの。
このオイルに、非加熱製法で抽出したダマスクバラやトウキンセンカ、カミツレのエキスを配合した「ツバキマルチオイル DR」30ml 3400円。顔や髪、全身をいきいきとさせてくれる。「肌に使うものは100%オーガニック、口に入れてもいいものであるべきと考えています。ならば、食べ物と同じように新鮮でなくてはなりません。出した結論は、原料は日本産を使う。しかも、生まれ育った鹿児島の地の恵みを生かして、自分たちで作り出す。ごく自然な流れでした」。
ピュアで、フレッシュなヴィーナスターオーガニクスのエッセンシャルオイルは、どれも1度かいだら忘れられない香りです。
桜島ツバキの種子を、酸化を防ぐ低温圧搾法で搾油。この方法を用いると、椿油のイメージを覆すさらりとしたオイルに。皮脂に近いオレイン酸を85%も含む。まだ県外での取り扱いはありませんが、ホームページから直接購入できます。
現在の鹿児島では、柚子の収穫と蒸留の真っ最中。2019年11月にすべての収穫を終えたハーブは、ハーブティーの商品化も予定されているそうです。
霧島の畑で育つ香り高いハーブの販売も計画中。 表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2020年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。