新たな扉を開き続ける勇者、髙橋大輔が魅せた。
衝撃の「The Phoenix 」グループナンバー
髙橋選手にとってシングル競技のラストSP「The Phoenix 」をショーナンバーにアレンジ。ともに踊りまくったエラッジ・バルデさん、ミーシャ・ジーさん(右)と。 写真/アフロ第1部で会場がもっとも興奮のるつぼと化したのは、髙橋選手、ミーシャ・ジーさん、エラッジ・バルデさん、小林宏一さん、小沼祐太さんが踊りまくった「The Phoenix 」。ショーナンバーにアレンジされたプログラムに降臨した“The Phoenix =不死鳥”たちのパワーは無限大でした。その熱さに呼応する会場の歓声たるや、まさにロックコンサートの盛り上がり。
これ、競技プロだったんですよね……。超難易度の高いプログラムをシングル競技最後のSPに選んでいる時点で、「この先、エンターテイナーとして生きていくから。ついてきて!」という髙橋選手の覚悟とメッセージが込められていたことが、今になってみればよくわかります。
1月12日にミーシャ・ジーさんが投稿したインスタグラム(
@mishage8)に添えられた“When your goal,become a reality=ゴールを迎えてやっと考えていたことが実現したね”、というメッセージ。情熱を持って一緒に作り上げてきたからこそ分かち合える、感無量の思いが伝わってきます。
それにしても。
髙橋選手は本当に、想像を超える挑戦を次から次へとし続けてくれるスケーター、エンターテイナーです。どう考えても、この「The Phoenix 」は短期間でそつなくこなせるプログラムではありません。髙橋選手のそのときの心情や体調がそのまま演技に反映されるタイプの作品であり、その難易度は相当なもの。だからこそ、ファンの皆さんにとっても、目にした氷上の光景が永久保存され、一生の宝物になるはず。ヒップホップスワンやマンボ同様、これから先、髙橋選手を語る上で忘れられないプログラムのひとつとなった「The Phoenix 」の完全燃焼版を、まずはここ新横浜で目の当たりにすることができて幸せでした。