エンターテインメント

人の生き死にを問う『山中静夫氏の尊厳死』に出演して津田寛治さんが感じたこと

2020.02.13

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今井を演じる上で津田さんが大切にしていたこととは?


今井には「共感できるところがけっこうありました」と言う津田さん。それはどんなところかと聞くと、「疲れているってことですね(笑)」という答えが。今井を演じる上で、「疲れているって、相当大切だなと思いました」と津田さんは言います。

「とにかく疲れている。ずっと疲れが抜けない。それは体の疲労だけじゃなくて、脳の疲労、心の疲労……全部において疲れているんですよね。“あ〜、疲れた”っていう表現の疲れじゃなくて、普通にしていても、自分が気づかなくても疲れてしまってる。こんなに疲れていると自分でも気づいていない疲れっていうんですかね」

そういうところに共感できると言い、「何も映っていないテレビをずっと観ている感じとか、ちょっとボーッとしていたら“あ、もう日が暮れちゃった”っていう感じとか、すごくわかる」。そこまで「疲れている」ことに共感できるとなると、津田さん自身は大丈夫かと心配になりますが、そこは「ガス抜きはちゃんとしてます(笑)」とのことで、一安心です。


今井を演じるにあたって、大切にしていたことがもう一つ。それは「目の前で人が死ぬのは非日常というか、そうそうあることではないけれども、今井にとっては日常になっているんですよね」というところで、「そこは意識したいなと。日常なんだけれども、実は非日常だったんだということが病として表れてしまったということが大切かなと思いました」。

津田寛治

今井は浅間山に無意識に癒され、「山がそこにあってくれるからなんとかやれてる」と感じ、ロケ地・佐久市に役作りを助けられたそう。
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