郷土の食事にも、旬の柑橘をギュッと搾って
フルーツを巡る旅を青森、新潟、そして宮崎と続けてきたエルメさん。
最終日には、日向灘を見下ろす都農ワイナリーにて、旅を共にした夫人のヴァレリーさんやスタッフの皆さんとともに打ち上げの時間を楽しみました。
宮崎の家庭では柑橘を料理によく使う。金ふぐのカルパッチョには“はるみ”みかん果汁入りのドレッシングを添える。太刀魚のすしでは、柚子の皮を香りづけに使用。都農町の新しい名産品、都農ワインとともに。その食卓に並んだのは、柑橘を柔軟に取り入れた地元の家庭料理。柑橘がいかにこの地に根ざした食材であるか、料理を通して改めて伝わってきます。
「青森では、りんごへの強い思いが多彩な品種を生み出しているさまに触れ、新潟では“ル レクチエ”一筋を追求する情熱に出会いました。宮崎ではいろいろな柑橘を見せてもらいました」と振り返ります。
「フルーツそのものに加え、個々が持つ背景も印象に残っています」。
宮崎の名物、焦げてはいないのに真っ黒な鶏の炭火焼き。ていねいな栽培技術で、風味豊かかつバランスよく育て上げられる日本のフルーツ。その1つ1つから個性を感じ取ったエルメさん。
新たな食材との出会いに、感性を刺激されたようです。
DÉGUSTATION de la MIKAN par PIERRE HERMÉ
デギュスタシオン ドゥ ラ ミカン パール ピエール・エルメ
日本のフルーツにインスパイアされたエルメさんの新たなスイーツは、東京・銀座「カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ」にて、2020年2月29日まで(予定)お楽しみいただけます。みかんの多彩な表情をひと皿に
みかん風味のマスカルポーネクリームに、みかんのゼリー、果肉、ソルベ、ピールなどをバランスよくのせ、ドライみかん、クリスタリヌ、みかんのメレンゲを立てかける。
しっかりと酸味をきかせたソルベとゼリーが全体を引き締めつつ変化を作り、華やかな印象を演出する。2500円。
カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ
住所:東京都中央区銀座6-10-1銀座シックス ハウス オブ ディオール銀座4階
TEL:03(3569)1085
営業時間:10時30分~19時30分(LO)
定休日:不定休
予約可
https://www.pierreherme.co.jp/boutique/cafe-dior-ginza/
※デザートに使用するフルーツの品種は変更になる場合があります。