恩を仇で返さないようにそれが唯一できること
小学生の頃からミュージカル俳優を志し、東京藝術大学に進んだ井上芳雄さんがデビューを果たしたのは、小池修一郎さん演出によるミュージカル『エリザベート』。在学中に小池さんの講義を受け、オーディションをすすめられたことがきっかけでした。その小池さんが手がけるミュージカル『グレート・ギャツビー』で主演を務める井上さん。
「この作品は、もともと小池先生が宝塚(歌劇団)で演出された作品で、先生にとってとても大切な作品。高い評価を受けた作品をつくり直すという、小池先生にもリスクがあることを、芳雄でやろうと思ってくださったことがすべてですね。恩を仇で返さないようにすることが僕に唯一できることかなと思っています。新しいものを一緒に作れるのはうれしいですし、それを小池先生とできる、そこに僕を選んでもらったというだけで名誉だなと思います」