美食を楽しむ香港へは、英スカイトラックス社のワールド・エアライン・アワードにおいて「エアライン・オブ・ザ・イヤー」を通算4回の最多受賞に輝き、ドイツのJACDEC社の安全評価ランキングで、2017年度を含め3年連続第1位となったキャセイパシフィックで行くのがおすすめです。日本の6都市7空港と香港を結ぶ路線は、ルート最多の毎日20便以上。最も多い便数を運航しているという利便性に加え、旅への期待感や余韻を上質な空間で味わえる素敵なラウンジにも注目です。
羽田国際空港で唯一 外国航空会社の自社ラウンジで旅の始まりを楽しんで
午前・午後・夜と、キャセイパシフィックグループの3便(取材時)が、毎日香港へ行き来している羽田国際空港。
同空港には、国際線を乗り入れる日系以外の航空会社では初となる、2014年末にオープンした自社ラウンジ「キャセイパシフィック・ラウンジ」があります。サクラ材やライムストーンといった自然素材を多用した、シンプルで落ち着いたインテリアデザインは、ロンドンを拠点に活躍するデザイン集団スタジオイルゼ(studioilse)によるもの。窓に面したスペースにはゆっくりと座れるパーソナルチェアが多く設置されており、憩いのひとときを過ごせます。
真鍮のカウンターがシックなバースペースも居心地が良い。
羽田国際空港のキャセイパシフィック・ラウンジだけで楽しめるシグネチャーカクテル。左は緑茶リキュールを使った和風味の「羽田ジェイド」、右はノンアルコールカクテル「スウィート羽田」。
990㎡の広いラウンジの左奥に位置しているのは、ここの名物にもなっているタイルの深いグリーンが目に鮮やかな「ザ・ヌードル・バー」。特製の担坦麺やワンタン麺のほか、このラウンジを運営しているホテルオークラの名物フレンチトーストなどのメニューがあります。搭乗前に気軽に食べられるポーションも細やかな配慮の一つ。オープンキッチンのカウンターで作られるできたての一皿を味わうことができます。
カウンター席もある「ザ・ヌードル・バー」は、調理している様子を楽しめるオープンキッチン。
ピリ辛のゴマだれスープが麺に絡みつく濃厚な味わいの担坦麺。
窓からの自然光が心地よい「フード・バー」では、サラダやサンドイッチといった軽食が供されています。あんみつなどの甘味やデザートも多種あり、午前11時までは朝食メニューの中華粥を食べることもできます。各社のラウンジがある建物の最上階にあるため、見晴らしも抜群です。窓越しに滑走路の様子や彼方に広がる風景を眺めながら、優雅に旅の始まりを楽しんでみてはいかがでしょうか。