ダイヤモンドが奏でる気品と華やぎ
イヴ・ピアジェというバラの美しさをダイヤモンドで表現。バラのあでやかさとダイヤモンドの高貴な輝きが相まって、装う女性の魅力を引き出します。「ピアジェ ローズ」ネックレス(WG×ダイヤモンド)3680万円 同イヤリング(WG×ダイヤモンド)912万円/ともにピアジェ ●お問い合わせ/ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-18744代目の名を冠したローズを輝きに仕立てて
解説/山口 遼(宝石史研究家)
日本でバラの花というと、単純に美しい花という印象しかありませんが、西欧ではいろいろと複雑です。王侯貴族の家の紋章にも多く使われていますし、英国を中心として、様々な品種に個人の名前をつけて世に出すこともあります。バラには深い意味があり、単なる美しい花ではないのです。
このネックレスとイヤリングのデザインのメインテーマは、ローズです。「ピアジェ ローズ」と名づけられたコレクションは、4代目会長であるイヴ・ピアジェ氏の名前を冠した濃いピンク色の大輪のバラをモチーフにしています。
ネックレスもイヤリングも、このバラをダイヤモンドのパヴェで表現し、花びらの一枚一枚に微妙なカーブをつけた、見事なつくりのものです。
ネックレスはちょっと変わったデザインです。左右のバラから、ダイヤモンドのドレープ状の線が3本、胸の中央に向かって流れていますね。
一番上はバラを小さくかたどった上にダイヤモンドを埋めたもの、中央はシンプルな枠止めのライン、そして一番下は13個の枠止めにしたダイヤモンドを乗せ、そこからドロップ状のパーツを吊り下げたリズミカルな構成になっています。複雑なつくりの割には、全体を見たときに非常にすっきりとしたデザインになっています。
イヴ・ピアジェがバラに寄せた多大なる情熱が詰まったジュエリーといえるでしょう。
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バラ イヴ・ピアジェを使ったブーケ(連載「藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー」より) 表示価格はすべて税抜きです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。