南アフリカ最大の都市ヨハネスブルグの高級住宅街にて。ドレス19万8000円/エンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン) ネックレス5万5000円 イヤリング1万円 バングル〈手前〉6万6000円バングル〈奥〉3万5000円/すべてペリーニ(日本橋三越本店 本館3階ミグジュアリー) スカーフ、シューズ/スタイリスト私物高橋ひとみ(たかはし・ひとみ)さん
寺山修司演出の舞台オーディションに合格し芸能界入り。以来、舞台、映画、ドラマなどで幅広く活躍中。2015年に南アフリカ観光親善大使に就任し、同国の魅力を伝えるイベントなどにも出演している。南アフリカの春は、10月に訪れます。
日本の桜のように、春の訪れとともに満開になり街を華やかに彩るのは「ジャカランダ」の花。紫に色づいた花々が、新たな季節の到来を祝うかのごとく、一斉に開くのです。
「ドレスアップしてアーチの下を歩けば、自然と足取りは軽やかに、晴れやかな気分になります」と高橋さん。
ホテルを超える豪華列車は人生最高の思い出に──ザ・ブルートレイン
車窓をとめどなく流れる雄大な眺望は列車旅ならではの特権です
ザ・ブルートレインのダイニングカーにて。こちらで朝食から夕食までを楽しみます。食堂車の概念を覆すような革張りのチェア、クリスタルグラスや銀食器類が、特別な列車であることを物語ります。「南アフリカは、何度でも行きたいデスティネーション」──高橋ひとみさん
アフリカを訪れるのは今回で4度めです。なぜこれほど魅了されるかといえば、旅するごとに異なる自然との出合いがあるからです。
その1つが、ほかの国では決して観ることができない雄大な原野です。
なかでも、2泊3日をかけて北から南へ移動する豪華列車「ザ・ブルートレイン」の大きくとられた窓からの景色は、街から荒野へ、荒野から山岳地帯へと移り変わり、1枚として同じものはない、流れる絵画を観ているかのようです。
ほかにも、華麗な紫色と甘い香りで夢見心地になれるジャカランダの並木道、息遣いまで聞こえてきそうな野生の動物、大地が育んだ深みのあるワインと、地球そのものの魅力に溢れている国なのです。
これだけはいわせてください。もし3回ヨーロッパに行くのなら、1度は南アフリカを訪れてほしい。時間をかけて旅する豊かさが感じられることを、お約束します。(談)
首都プレトリア駅にある専用VIPラウンジの入り口。豪華で快適な空間は、乗車前から始まるのです。ザ・ブルートレイン/The Blue Train1946年に運行を開始。シャワールームやベッドを配した客室を中心に、ダイニングカー、ラウンジカー、展望車などで構成される全15両です。もともと金やダイヤモンドなど重量のあるものを運ぶために敷設された線路のため造りが堅牢で、振動が少ないことが特徴。主な路線は北部に位置する行政の首都プレトリアと南部最大の都市ケープタウンを結ぶ約1600キロ。
高橋ひとみさんが感激した、ザ・ブルートレインの幸せ時間
「ドレスアップしてのディナーは何よりの楽しみ」ディナーはドレスコードがあります。男性はジャケットとネクタイ、女性はイブニングドレスを。「ドレスやジュエリーをまとってディナーをいただく、しかも南アフリカの列車で。何物にも替えがたい高揚感がありますね」。
ドレス(参考商品)/エスカーダ(エスカーダ・ジャパン) ネックレス165万円 イヤリング385万円 リング135万円 ブレスレット295万円/すべてサバース(サバース ギンザ 銀座本店)ザ・ブルートレインは、“レール上の宮殿”とも称され、上質な旅を演出するエッセンスに溢れています。それゆえ世界中の人々の憧れの的。
取材時にも、国内はもとよりオーストラリアやニュージーランドから、結婚記念や退職記念で訪れたかたで賑わいました。
世界が認める豪華列車での、心躍る幸せの数々を、高橋ひとみさんの感激の言葉とともにお伝えします。
「料理のおいしさに舌鼓」ディナーはスターター、メイン、デザートを選べるプリフィクスコース。南アフリカ産の豊かな食材が、本格的な設備のあるキッチンカーで調理されます。写真はスプリングボック(ウシ科の動物)とラムのグリル。「お茶を飲みながらゆったりと移動する豊かな時」車窓を流れる大地を眺め、特別な空間に乗り合わせた人々と会話を交わし、特別な時間を共有すれば、おのずと乗客やクルーたちとの間に絆が生まれます。これも列車旅の醍醐味。「飛行機ならほんの数時間の距離を泊まりながら移動するなんて、とっても贅沢な時間の使い方。ゆっくり旅する幸せを教えてくれます」。
トップス6万8000円 スカート13万6000円/ともにマックスマーラ(マックスマーラ ジャパン) ネックレス2万4000円 イヤリング1万6000円リング2万5000円/すべてラ・キアーヴェ(ドレスアンレーヴ) 【パンフレット請求のご案内】
「南アフリカ 大地の力に感動する」旅
旅する人/女優 高橋ひとみさん 撮影/本誌・坂本正行 スタイリング/おおさわ千春 ヘア&メイク/木村真弓 コーディネート/川村 誠 協力/南アフリカ観光局
『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。