未来の艶とボリュームを守るために髪と頭皮をストレスフリーに 第2回(全4回) ハリ・コシのなさ、パサつき、うねり。成熟世代を悩ませる髪の変化は、実は年齢のせいだけではありません。日常生活で受けるさまざまな“ストレス”が、美しさを奪う要因になっているのです。そこで、髪と頭皮をストレスから守るヘアケア術をご紹介。意外なほど早く髪の悩みが軽減され、印象が見違えます。
前回の記事はこちら>> ブラウス2万9000円/トラデュイール【ストレス2】ドライヤーの熱
熱に頼らない高機能ドライヤーで瞬時に髪のハリ・艶が甦る
100度以上にもなるドライヤーの熱風や乾かしすぎは、髪のパサつき、かゆみ、フケを生じさせ、頭皮の乾燥からターンオーバーが滞って、薄毛になることも。
毎日のことだからこそ大きな差がつくドライヤー選びとドライ方法を美香さんに教わります。
【教えてくれたのはこの方】
アマータ オーナー、毛髪診断士
美香さん2002年、大人のためのヘアサロン「アマータ」をオープン。高い美意識と本物志向の探求心を持つビューティプロデューサーとして多分野の製品開発にも携わり、雑誌などのメディアや講演など幅広く活躍。近著に『美髪力!』(双葉社)がある。髪を変えたいならまずはドライヤーから
「最新の高機能ドライヤーは60度程度の低温スカルプモードや温度調節機能を搭載していますので、髪や頭皮を傷めずに乾かすことができます」と美香さん。
そのうえ、マイナスイオンなどの付加機能で、なめらかなまとまりのある髪に。
「単に乾かすものではなく、きれいな髪に仕上げてくれるツールへとレベルアップしています」。
さらに熱ストレスを最小限に抑え、キューティクルを整える乾かし方を実践することで、艶が甦ります。
まず、ドライヤー時間を短くするため、タオルドライをしっかりと。美香さん自身はタオルをターバン巻きした状態でスキンケアなどをしながら約15分おくそう。
そして髪を熱からガードするトリートメントを塗布したら、目の粗いコームで髪をとかします。
「乾かすのは頭皮から。ドライヤーは近づけすぎず、20センチほど離します。髪はキューティクルの向きに沿って根もとから毛先へ風を当てるのがポイント。空いている手で風の通り道をつくりながら乾かします。仕上げに冷風を当てるとキューティクルが引き締まり、艶が出ますよ」。
How to Dry
1.コームでとかすことで髪の絡まりがほどけ、ドライヤーの風通しがよくなります。
2.ボリュームが気になる頭頂部からスタート。髪の根もとに垂直に風を当て立ち上げます。
3.髪をかき上げながら風を入れ、根もとから毛先方向へ。手で風の流れを誘導します。
1.リファビューティック ドライヤー(MTG)、2.ダイソン スーパーソニック イオニック(ダイソン)、3.プラズマクラスタードレープフロードライヤー(シャープ)【1.リファビューティック ドライヤー(最高温度60℃)】
温度センサー機能で髪を60度以下にキープ温風冷風の自動切り替えで熱ダメージから守ります。また、髪の水分量を高めるハイドロイオン発生機能も。しっとり、ふんわり、選べるモードで好みの仕上がりに。3万3000円/MTG
【2.ダイソン スーパーソニック イオニック(温度78℃)】
イオンたっぷりの風で速乾とうるおいを実現24m
3 /分のパワフルな風でしっかり乾燥。髪の根もとからマイナスイオンを届けます。デリケートな頭皮用のアタッチメントを使うと温度が約20度下がる機能も。4万9500円(編集部調べ)/ダイソン
【3.プラズマクラスタードレープフロードライヤー(最高温度55℃)】距離センサーで55度以下をキープ。2つの吹出し口から出る風が髪を押し分けながら乾かすことで時間を短縮。プラズマクラスターの効果で艶やかに。2万9800円(編集部調べ)/シャープ
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撮影/江原栄二〈Astro〉(人物)、唐澤光也〈レッド ポイント〉(静物) ヘア&メイク/高松由香 スタイリング/松田綾子〈オフィス・ドゥーエ〉 イラスト/chieko モデル/松田珠希 取材・文/佐藤由喜美
『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。