『星の大地に降る涙』初演時に書き下ろされたEXILEによる主題歌「愛すべき未来へ」が、今回も引き続き使用される。――素敵に年を重ねていらっしゃる寺脇さん。普段からどんなことを心がけているのでしょう?
「年齢のせいにして、何かを自分で諦めるようなことは、したくないと思っています。今年2月で58歳になるんですが、常に“今が人生最高の年なんだ”と思えるようでありたい。もちろんそのために、ある程度トレーニングもしています。毎朝起きたら、半身浴をして、ストレッチと筋トレを1時間くらいかけてやって、仕事のない日はジョギングをして……。おかげで今、調子がいいんですよ。若い頃より、体も柔らかいし」
――素晴らしいです。
「正直言うと、面倒くさいときもありますよ。“今日は腹筋やめちゃおうかな”とか(笑)。それでも“いや、やっておこう”と思い直すのは、サボると自分のためにならないとわかっているから。そのうえで、今日は体調がよくないなと感じたら、量を減らせばいいし、足りないなと感じれば、逆に増やせばいい。年を取っていいなと思うのは、若い頃のように人と比べなくなったことですね。昔は何かと人のことが気になって、あいつには負けるか!と思っていましたから。まあ、若い頃はそれぐらいの気持ちがなきゃダメだとは思いますけど。それが原動力にもなっていたわけだし」
――それが若さなのでしょうね。ほかに心がけていることはありますか?
「頭の切り替えは大事だなと思っています。たとえば、人生を1日にたとえれば、朝起きたときは生まれたときで、寝るときは死ぬとき。悩み事があるときはとことん悩んで、お酒を飲んで寝て、翌朝目覚めたら、新しい自分を生きるというように。考え方ひとつで気持ちはどうにでも変わるから、年を取って増えてきたシワに対しても、“シワが増えてきて嫌だな”じゃなくて、“いいシワができてきたな”と思う。実際、以前、樹木希林さんに“いいシワを持ってるわね”と言っていただいたときはすごく嬉しかったですよ。大事なのは、体ではなく気持ちのアンチエイジングなんだろうなと感じています」
――2020年、どんな年にしたいですか?
「まずは、この『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』を最高傑作にするべく、ベストを尽くしたいと思います。それが一番ですね。今回は、2009年の初演で木村佳乃さんが演じたタバラ族の女性ステラを、地球ゴージャス初参加の笹本玲奈さんが演じます。音楽も振付もアクションも一新して、皆で一丸となって届けるこの作品。ぜひ劇場へ観にいらしてください!」
寺脇康文/Yasufumi Terawaki
俳優
1962年、大阪府出身。劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」で知り合った岸谷五朗と、94年に演劇ユニット「地球ゴージャス」を結成。舞台や映画、テレビなど幅広く活躍する。出演映画『エキストロ』が、3月13日より新宿シネマカリテほかで公開予定。
ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演
『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』
3月10日~4月13日/舞浜アンフィシアター タバラシート/1万3500円 S席/1万2500円 A席/9000円 お問い合わせ/チケットスペース 電話03-3234-9999
5月3日~14日/大阪・フェスティバルホール S席/1万2500円 A席/1万500円 B席/8500円 お問い合わせ/キョードーインフォメーション 電話0570-200-888
作・演出/岸谷五朗 演出補/寺脇康文 出演/新田真剣佑、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島ゆいか、森 公美子、岸谷五朗・寺脇康文 ほか
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