「さわらと焼き野菜の筍あんかけ」1000円〜。【悠々】
主人の創意工夫を凝らした一品が揃う
「好きなものを自由に召し上がっていただきたいので、一品料理にも力を入れています。お客さまの記憶に残る料理を目指し、旬の素材をストレートに味わっていただく料理と、うちならではの料理をご用意しています」と語る、店主の下田哲也さん。
食材の組み合わせや調理法に創意や工夫を凝らし、ほとんどの料理に鷹峯の野菜を多用しています。
食材ごとに火入れ、味つけした「牛タンと春野菜の白みそシチュー」1800円、はまぐりのうまみをベースにした「蛤のかぶら蒸し」1800円、塩や自家製の山椒醬油で味わう「桜海老と芹のかき揚げ」1200円〜。牛タンの白味噌シチューは色とりどりの春野菜を炊き合わせのように仕立て、さわらは塩焼きにしてたけのこのあんかけに。
はまぐりは汁物風のかぶら蒸し、かき揚げは自家製の山椒醬油を添えるなど、コースに入れていない料理やひとひねりある一品も提供しています。
旬の味覚を存分に味わった後の締めも充実させ、「あれも食べたい、これも食べたい」と気になるメニューばかりです。
北大路駅からすぐの好立地。カウンター8席で、月替わりのコースと工夫を凝らした一品料理40品ほどを楽しめる。【推薦者】
高松 伸さん(建築家・京都大学名誉教授)
外国人観光客で溢れる街中の喧騒を離れて、悠々閑適に食事を楽しみたいときは、北大路に佇むこちらの店を訪れます。
主客一体、融通無碍の一品は、お客さま1人1人の様子をきっちりと窺う、京料理の極致が感じられます。「さしみサンド」もマストの一品です。
悠々(ゆうゆう)住所:京都市北区小山北上総町8-101
TEL:075(493)3373
営業時間:11時30分~13時、18時~21時(ともに最終入店)
定休日:月曜
URL:
https://yuyu-kitaouji.owst.jp/※昼は前日までに要予約、夜は予約推奨
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撮影/大泉省吾、内藤貞保 取材・文/中野弘子、西村晶子
※宿泊には別途宿泊税がかかる場合があります。料金には別途、消費税やサービス料がかかることがあります。美術館の入館料は税込み価格です。表示されている宿泊料金はシーズンの最低料金です。料理は状況によって、一部メニューや食材、盛り付けが異なる場合があります。
『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。