パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
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クラシックな雰囲気を漂わせるチェック柄やテーラードタイプの英国調コートは、どこか女らしさを加えて着こなすのがポイント。パリ、大人のおしゃれの見本帳 37
今も昔も変わらずパリジェンヌたちに受け継がれる“クラシックな小粋さ”。特に冬のコートスタイルには、そのパリジェンヌらしさがよく見られます。
ファッションチェックを続ける中で、この冬私が気になったのが、英国調コートをまとった女性たち。“おじさん”的渋さが薫るマニッシュなアイテムを、とても女性らしくしなやかに着こなしていて、それが彼女たちの魅力を引き立てているようでした。
フェミニンなヘアスタイルで“おじさんコート”に色香が薫る
英国紳士が着ていそうなゆったりとしたラインのチェック柄コートを、女性ならではの感性でエレガントに着こなしていたのが、こちらのマルゴさん。
写真ではなかなか伝わりづらいのが残念ですが、ヘアスタイルや話し方、仕草がとてもフェミニンな彼女。そのメンズライクなコートと相まって、独特の色香を醸し出していました。
ビビッドカラーを差してフレッシュに
ヘリンボーンのコートと、チェック柄パンツで、全身を英国調にまとめたファッションブランドのアタッシェ・ド・プレス(広報)のマリー=シャルロットさん。
バランス次第ではもっさりしてしまいそうなコーディネートを、ビッグボリュームのシルエットや差し色で今らしく着こなしているファッションのプロならではの着こなしに脱帽です! 深紅のバッグも効いています。
パリの街ではお洒落な人から取り入れている!? “渋・鮮やか”な効かせ色>>シュガーピンクの靴がパリのエスプリを感じさせて
画家のエヴさんは、細身のテーラードコート&ツイードパンツといういたって王道のブリティッシュスタイル。ですが、シュガーピンクのレースアップシューズやインパクト抜群のプラチナブロンドのヘアで、スタンダードな装いに他にはない個性を加えているのがポイントです。
憧れる!アーティストならではの“ハンサム”な服選び【10月のパリスナップ】>>トレンドを問わず魅了される英国調のエレガンス。
そこに独自の色をプラスすることで自分流に着こなすパリジェンヌ流着こなし術は、自分らしさを求める大人の女性のお洒落に効果的です。
MEMO
女性らしい軽やかさを意識して洗練のブリティッシュスタイルに
次回は季節の変わり目の防寒対策としても便利な巻き物使いに注目。3月10日配信予定。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。家庭画報.comで、パリの第一線で活躍する日本人のルポルタージュ「
美を紡ぐ人々」、行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を連載中。