藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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5月5日の贈り花
アンティークカラーが好きなお母さまに贈りたい、しゃれたアレンジ
「母の日スペシャル第3弾」では、最近注目のアンティークカラーをご紹介します。少しくすんでアンティークのような雰囲気を感じさせる花色をアンティークカラーと呼びます。最近このアンティークカラーが人気で、さまざまな花にこの花色の品種が登場しています。
シックな中にセンスがきらりと光るアンティークカラーの花を使ったアレンジは、落ち着いた雰囲気が好きなお母さまへ、洒落たセンスのお母さまにぴったりです。
写真のアレンジは、アンティークな雰囲気でとのオーダーいただいて制作しました。アンティークと聞いたらまず思い浮かぶのが、このバラ！
品種名はジプシーキュリオーサオープンアッシュ。グリーンがかったベージュからピンクのグラデーションが芸術的な美しさ。このクオリティの高いバラを生産してくれたのは、広島県の廿日市市の「則貞農園」さんです。
そのバラとちょうど同じ色合いのジニア クイーンレッドライムと合わせ、シックなピンクのケイトウ、その名もアンティークピンクをアレンジの引き締め役に加えました。
まるで古い絵画を思わせるようなおしゃれな花色！繊細な感覚のお母さまさまに、きっと喜んでいただけると思います。
花材に加え、もう1点アンティークカラーの母の日アレンジもご紹介しますので、ぜひ下の写真を最後までスワイプしてみてください。
【使用花材】バラ ジプシーキュリオーサオープンアッシュ
ジニア クイーンレッドライム
ケイトウ アスカセレクトアンティークピンク
スズラン
ビバーナム スノーボール
コバンソウ
ピスタチオリーフ
贈り花のヒント花屋の間でくすみ系とも呼ばれるアンティークカラーは、バラ以外にもたくさんあります。今回使用したジニアのほか、アジサイやリシアンサス、カーネーションなどにも多く、人気があるため意外に入手しやすいと思います。
くすみ系の花色をしゃれていると捉えるか地味と捉えるか、人によって異なると思いますが、女性はこの花色に魅力を感じる方が多いと思います。男性の中にはくすんだ花色は華やかさに欠けると捉える方も多いようです。
落ち着いた雰囲気が好きな女性、しゃれた雰囲気の服装を普段から好まれる女性に、ぜひアンティークカラーの贈り花にトライしてみてください。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン＆ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売！
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
