東京、北海道、金沢、大阪、福岡ほか 名店の「昼膳」 第3回(全18回) 桜の便りとともに、本誌の人気特集、「昼膳」の最新版が完成しました。編集部が日本全国より厳選した名店の数々をご紹介。ぜひ長くご活用ください。
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すしの名店による隠れ家。創意溢れる品々をライブ感とともに
筍を炊いただしの中に花山椒と筍を入れ、大トロをしゃぶしゃぶにして供する「トロと花山椒のしゃぶしゃぶ」。筍と花山椒をトロで巻いて食べる口福。江戸前ずしの名店が居並ぶ銀座の中でも、確固たる伝統の技と創造性で独自のスタイルを築き上げている「銀座 鮨青木」。
その2代目店主である青木利勝さんが満を持して、店の近くに開いた美味と美酒の空間が「離」です。
落ち着いた佇まいの店内はカウンター8席のみ。ご主人の手の届く範囲で丁寧にもてなすシェフズテーブルだ。「今まで自分が培ってきたものをいろいろと出してみたいと思っています。長年温めてきた理想のすしや手料理、旅から得た味の記憶を目の前で形にして、皆さまに楽しんでいただけたら」
献立は旬の刺し身やつまみに始まり、焼き物、しゃぶしゃぶ、握りずし、お椀という流れ。信楽の窯元に特注したという炭火の焼き台では、四季ごとに筍、鮎、松茸、蟹を焼いて供します。
手前は「フカヒレの黄金鮨」。フカヒレをすっぽんのだしで炊いたつゆを煮つめに。奥は「赤座海老のロワイヤル、キャビアのせ」。さらにはすし店ならではの贅を生かした「トロと花山椒」「クエと聖護院蕪」など季節のしゃぶしゃぶを。握りずしもまた、青木ワールドの本懐。
すっぽんで炊き、うまみが凝縮した「フカヒレの黄金鮨」や、赤座海老を殻ごとさっと炙り、半生の身にキャビアをのせた「赤座海老のロワイヤル」など、斬新で楽しいライブ感に溢れています。
手前は春の握りずしから、春子(かすご)、さより。春子にはおぼろをたっぷりのせて。奥は「子持ちヤリイカ印籠詰」。青木利勝さんの軽妙洒脱な接客と創意溢れる料理、端正なすしが楽しめる。離(はなれ)※「離」は、「家庭画報・春の特別昼膳」のために特別プレオープン。
店の所在地などは予約時にお問い合わせください。
専用ダイヤル:070-4462-2525
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/鈴木一彦 取材・文/瀬川 慧
※価格には別途サービス料や個室料金がかかる場合がございます。
※特集内でご紹介した料理は、食材調達の都合で変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
『家庭画報』2020年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。