秋には、最大編成によるホールコンサートを開催
幼少期からピアノを習い、小学校では鼓笛隊、中学校では吹奏楽部に所属。高校ではチェロ、東京音楽大学ではサックスを学んだ石丸さん。
しかし、3年時に米国のクラシック歌手ジェシー・ノーマンの歌に衝撃を受け、東京藝術大学音楽学部声楽科に入学。在学中に先輩のすすめで受けた劇団四季のオーディションに合格し、俳優の道を進むことになった。
「振り返るとデビュー以降、音楽だけに集中できた期間はあまりなかった。30周年は音楽につかる、ちょうどいいタイミングですね」
実は今秋には、デュオとは正反対の最大単位での公演、80名のフルオーケストラとの共演による、30周年を記念したシンフォニックコンサートも予定しているという。
「僕自身、音に包まれて歌うことの幸せを感じるコンサートです。お客さまにもきっと、ミュージカルの音楽をフルオーケストラ用にアレンジすると、また別の世界観が広がるんだなと実感していただけるはず。円光寺雅彦さんの指揮のもと、多彩なゲストのかたをお迎えして、ミュージカル曲を中心に、デュエットの楽しさもお届けしたいと思います」
「俳優人生の“第2章”が、実ってきたのを感じます」──石丸幹二
その一方で、2020年4月からは、WOWOWの連続ドラマW『鉄の骨』に出演。初秋には、舞台にも出るというから驚きだ。
「ミュージカルこそやらないものの、おかげさまで、充実した30周年になりそうです(笑)。もっと仕事を絞ればいいのかもしれませんが、それぞれに違った面白さがありますし、今までとは違うイメージを映像作品で表出できたことで、役の幅が広がったり、舞台やコンサートに足を運んでくださるかたが増えたのも事実。これからもお客さまの期待を、いい意味で裏切っていけるようなことをしていけたらと思います。
デビューして30年のうち、劇団四季で過ごしたのは17年。僕は18年目からの人生を“第2章”と位置づけて、いろいろなことに挑戦してきたんですが、それが今、実ってきているのを感じます。これが一段落したら、次の章に行くのかな? そこではどんなことが起こるか、楽しみです」
石丸幹二(いしまる かんじ)さん
1965年、愛媛県出身。東京藝術大学音楽学部在学中の90年に、ミュージカル『オペラ座の怪人』(劇団四季)でデビュー。2007年の劇団退団以降は、舞台を中心に映像作品や音楽でも活躍。17年よりテレビ朝日『題名のない音楽会』の司会を務める。
『石丸幹二×吉田次郎
アルバムリリース記念ツアー』
『石丸幹二×吉田次郎/Something’s Coming』2020年4月8日発売予定 2500円+税 ソニー・ミュージックレーベルズ SICL-30048ビルボードライブ横浜2020年5月15日・16日
サービスエリア8200円ほか
ビルボードライブ横浜:0570(05)6565
名古屋ブルーノート2020年6月11日・12日
ミュージックチャージ8200円+席料
名古屋ブルーノート:052(961)6311
ビルボードライブ大阪2020年6月25日・26日
サービスエリア8200円ほか
ビルボードライブ大阪:06(6342)7722
このほか、日本各地のジャズクラブやホールでも開催予定。
詳細は石丸幹二公式サイト
http://ishimaru-kanji.com /まで。
にっぽん丸でのクルーズ2020年4月27日に横浜を出港予定。
詳細は郵船トラベル・クルーズ東京センター TEL:03(5213)9987まで。
詳細はこちら>>雲仙観光ホテルでのディナーコンサート2020年5月30日に開催。
宿泊プラン4万9000円より。
詳細は雲仙観光ホテル TEL:0957(73)3263まで。
WEBサイト:
http://www.unzenkankohotel.com/ 表示価格は本文中に+税と表記のないものは税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/増田 慶 ヘア&メイク/中島康平〈UNVICIOUS〉 スタイリング/土田拓郎
『家庭画報』2020年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。