花を美しいと感じる心は万国共通。マカオからいらした素敵なお客さま

5月19日の贈り花

マカオから素敵な女性がやってきました!

とても素敵で新鮮な体験がありまして、今日はそのご報告です。マカオからかわいらしくて素敵な女性がやってきました。アイリーンさんです。

少し前に彼女からメールが届きました。マカオで花屋をしているという彼女、もっと贈り花の勉強をしたいから、私の店で特別レッスンを受けさせてもらえないか、という依頼でした。


知り合いを介してなどではなく、彼女はSNSで私の店を探し出し、ここでレッスンを受けたいと思い、直接連絡してくれたそうです。日本に多くの花屋がある中から、私の店を選んでくれたことがとても嬉しく、すぐにOKのお返事をしました。

アイリーンさんはとても優しいご主人と来日。広島に宿を取り、5日間の特別集中レッスン開催です。一応カリキュラムを決めていたのですが、すでに花屋のオーナーをしているので、テクニックに関してはそんなに教えることはありません。

さわやかな日本の今の季節に、どんな花がどれくらいの種類があり、流通しているかなどを感じてもらえたらと思いましたが、英語で自分の思いを伝えるのはなかなか難しいと実感。

しかし、花を美しいと感じる心は万国共通のようで、存在感のあるシャクヤクや花木のスモークツリーなどの花材をとても美しいと褒め称えてくれました。

気候の違い、また国土の面積の少なさなどから、マカオでは農作物の自給率が低いそうで、贈り花も高価な輸入花に頼っているのが現状で、日本のように季節ごとにたくさんの種類の花や花木、リーフなどが揃うことはないそうです。

店に届いた花材の一つひとつに感嘆の声をあげるアイリーンさんを見て、日本で使える花の種類の豊富さ、クオリティの高さを実感させられました。

日本の切り花の生産者さんたちの独創性や日々の努力によって、私の贈り花制作が支えられていることにあらためて感謝の気持ちを覚えました。

写真はシャクヤク、スモークツリー、アンブリッジローズなどをボリュームたっぷりに束ねたブーケで、アイリーンさんが制作しました。日本には自国で生産されるこんなに美しい花があること、本当に誇りに思います。

【使用花材】
シャクヤク エッチドサーモン
バラ アンブリッジローズ
スモークツリー
アルケミラモリス

贈り花のヒント
マカオからやってきたアイリーンさんと過ごした時間で、あらためて感じた日本の季節感の豊かさ。花の出回り最盛期も一つの「旬」だと思います。その時期にしか手に入らない花を少しでも加えると、「旬」のある贈り花ができます。

いまなら、5月〜6月の開花時期にしか出回らないシャクヤクや、ライラックやスモークツリーなど、花期の短い花木などを積極的に利用するとよいと思います。

特にシャクヤクはボールのようなかわいらしい蕾から、花が豪華に開く過程も楽しめ、咲いた姿のゴージャス感も贈り花にふさわしい花だと思います。

下の写真をスワイプしてご覧ください。