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【茶の湯の“銘”の物語】4月 志戸呂焼茶入

2020.04.06

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志戸呂焼茶入

志戸呂焼茶入

初桜
宿からや 春の心もいそぐらむ ほのかにまだ見ぬ 初ざくらかな


選・文/小堀宗実(遠州茶道宗家13世家元)


遠州七窯のひとつである志戸呂焼で、小堀遠州が指導した代表的な茶入。遠州好を代表する面取りの形が特徴的である。

また、渇釉と濁黄色を交えた変化に富む釉薬の雰囲気は、開花を待つ桜の木を思い起こさせ、それを待ちこがれる人々の心を歌で表している。
撮影=本誌・西山 航

『家庭画報』2020年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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