パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
連載一覧はこちら>> クラシックに装うスカーフのおしゃれが素敵
パリ、大人のおしゃれの見本帳 40
購入したり、いただいたり、家族から受け継いだり……。私のクローゼットの中にも、それなりの数のシルクスカーフがありますが、なかなか上手に使いこなせず箪笥の肥やしになっておりました。
というのも現在40代半ばの私は、多感な時期を過ごした80年代に誰もが首に巻きつけていたイメージから、なかなか新しい感覚でスカーフを取り入れることができず、ひどく苦手意識があったのでした。
しかし、パリジェンヌは20代の若い世代からマダムまで、どの世代も上手にスカーフを取り入れているではないですか!
そこで今回は、これまでにご紹介した中でも気になったおしゃれなスカーフ使いをご紹介します。
スカーフ使いの初心者でも手軽なバッグのアクセント
前述のようにスカーフに苦手意識のあった私が、「これなら私にも」と思ったのがこちら。ドイツ出身のシャーロットさんのバッグのアクセントにしている、スカーフのアレンジ。
いつものバッグがなんだか新鮮に楽しめるのも嬉しいですね。特に春先は、日中はバッグにつけて、気温の下がる夜には防寒として首に巻いても重宝しそうです。
パリの女性に学ぶ、長く愛せるアイテム選びと自分らしいお洒落>>定番サイズを首に結んで小粋な雰囲気に
先週ご紹介したエルザさんも、スカーフ使いが印象的だったお一人。「エルメス」のきれい色のスカーフを効かせることで、春らしい雰囲気に。このクラシックな巻き方が、定番トレンチの装いをおしゃれに昇華しています。
おしゃれ経験豊富なマダムのさりげないショール使い
最後のお一人は、大人の余裕を感じさせるフランソワーズさん。こちらはスカーフというより大判ショールですが、首回りにラフに結んだだけで、コーディネートがぐっと引き立つ、巻き物使いのお手本のような着こなし。
色はコーディネートになじむトーンをチョイスしながら、華やかな柄でメリハリをプラス。さすが、装いに合わせた色柄の選び方も秀逸です。
今どきナチュラルVS華やかシックなパリジェンヌ母娘の競演!>>装いに色をプラスしたくなる季節、今改めてスカーフ使いで際立つおしゃれにトライしてみたいと心に思った44歳の春なのでした。
MEMO
色を添えたい春先こそスカーフが重宝
次回は春の気配を感じ始めたパリで、新しい季節のおしゃれをリポート。お楽しみに!
写真/Olivier Leroy
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。家庭画報.comで、パリの第一線で活躍する日本人のルポルタージュ「
美を紡ぐ人々」、行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を連載中。