よりアスリート系へ進化する女子ゴルファーがかっこいい!
近年、ゴルフはアスリート化してきています。道具の進化とトレーニングにより、飛距離が伸びて、球の高さも違います。ピンが振られても、果敢に攻めてバーディを狙ってきます。4日間大会が増えて、プロアマや前夜祭などイベントも多いので、まずは体力勝負です。昔のようにボールを操る技術だけではもう厳しい。私は1998年に賞金女王になりましたが、当時は素振りがトレーニングのようなところがありました。走って足腰は鍛えましたが、上体を鍛え過ぎるとショートゲームのタッチが合わなくなると言われました。この何十年かで、ずいぶんと変わりましたね。
ゴルフは年配の人がするイメージが強いかもしれませんが、最近のゴルファーは本当にかっこいいですよ。トレーニングで鍛えた身体や、プロならではの球筋と打球音。ベテランにはベテランの味がある。会場に足を運んでいただけたら、きっと「わっ!」っていう発見があると思います。女子ゴルフ界全体でファンをものすごく大切にしているし、選手は子供たちも大好きで、未来につなげたいと思っている。ゴルフのことをわからない方や、若い方にも、なにかきっと刺激があると思います。どこを切っても、いまの女子ツアーって本当に面白いですから。
「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各種スポーツ大会イベントが中止・延期を余儀なくされている状況ですが、一日も早い収束と、選手が観客の皆様の前でプレイできることを切に願っております」 取材・文/今岡涼太