映画、ドラマで存在感を発揮する山田孝之さん。2021年公開予定の映画『ゾッキ』では竹中直人さん、齊藤工さんと共に監督を務める。経験したことがない世界に立たされたら、どんな感じになるんだろう
ワイルド、エキセントリック……。山田孝之さんと聞けば、そうイメージされる方も多いのでは? そんな山田さんが今作で演じるのは、シングルファザー役。結婚3年目、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一に扮し、娘・美紀との日々を紡ぎます。「シンプルな親と子の物語を演じたことがなかったので、まずそこに興味がありました」という山田さん。3作目のタッグとなる飯塚 健監督から、4年ほど前に「次、こういうのやりたいんだけど」と本作の話をもらったのだとか。
「データでもらった台本を読んで、“こういうストレートな話か”と。飯塚さんとは笑いの作品が2本続いていたので、飯塚さんと組んで、こういう話をやったらどんなふうになるんだろうなっていう、飯塚組で撮る『ステップ』という作品への興味と、あとは僕が妻を失ったことがない、娘を育てたことがないので、そこに立たされたら、どんな感じになるんだろうっていうことを経験してみたかったというのが、(オファーを受けた)大きな2つの理由です」