花を贈るさまざまな提案をご紹介している連載『
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー』。今回は「特別版」として、「フルール トレモロ」オーナーの藤野幸信さんにインタビューを行いました。
365日の贈り花ダイアリー【特別版】
今こそ、花の力で多くの方に元気と明るさを届けたい
連載をご覧いただき、いつもありがとうございます。広島の花屋「フルール トレモロ」の藤野幸信です。
世界中が混乱している現在、皆さまも不安な日々を過ごしていらっしゃると思います。
外出の自粛要請もあり、楽しみにしていた春の会合などをキャンセルした方も多いのではないでしょうか。
しかも、これからチューリップの季節に続き、フジやバラの季節も到来し、庭がいちばん華やかな季節になります。花を愛でる旅を予定されている方も今後の状況次第でどうなるか、悩まれていることと思います。
花には人を喜ばせる力も、悲しみに寄り添う力もある
「365日の贈り花」連載では、誕生日や結婚記念日などのアニバーサリーを祝う花だけではなく、花を贈るさまざまな提案をご紹介してきました。
花には人を喜ばせる力があることは皆さまもよくご存じと思いますが、それだけではなく、人を癒やしたり、元気づけたり、明るい気持ちにさせたり、またあるときには悲しみに寄り添ったりする力もあります。
「贈り花」で、身近な方々を笑顔に
そこで、私からの提案です。
こんなときだからこそ「贈り花」で、身近な方々を笑顔にしてみてはいかがでしょう。離れて暮らすご家族に、会合で会えなかったお友達に、毎日仕事を共にしている仲間に…。
「元気に暮らしていますか?」「がんばりましょうね」「いつもお疲れさまです」。そんな気持ちをいまが盛りの花に託して届けてみてはいかがでしょう?
卒業パーティーやウエディングなどを中止せざるをえない状況
3月に予定していた卒業パーティやお別れ会、ウエディングなどを中止や延期をせざるをえない状況で、花屋にはたくさんの花のキャンセルがありました。皆さま、とても楽しみにしていたイベントの中止で、どれほどがっかりされたことでしょう。
特に一生に一度の結婚式を心待ちにしていた新郎新婦さまには大きな決断であり、苦渋も多かったと思います。そんな方々へ、お祝いと励ましの気持ちを託した贈り花もとても素敵だと思います。
介護施設にいて面会もままならないお母さまへ、卒寿のお祝いの花をお届け。需要の多い季節に向けて生産された花々が、相次ぐキャンセルで廃棄されている
さて、皆さまもニュースなどでご覧になったかと思いますが、需要の多いこの季節に向けて生産された花々が、相次ぐキャンセルで出荷されないままでいます。
日本のみならず、オランダの大きな花市場でも大量の花が廃棄されており、その現状を見て非常に悲しい気持ちになりました。
生産者の方たちが丹精込めて育てた花が、誰の目にもとまらず行き場をなくすのは、花に携わる者として心苦しい限りです。
「贈り花」は花の生産者さんたちをも喜ばせてくれる
皆さまの「贈り花」が、贈る相手のみならず、花の生産者の方たちも喜ばせてくれることを、一言お伝えしておきたいと思います。
期せずして家族と一緒に家で過ごす時間が長くなったので、部屋に飾る花を、というオーダーで制作した春のブーケ。この時期におすすめの花を5種類ピックアップ。ブーケ&アレンジ例をご紹介
この時期の「贈り花」におすすめの花を5種類をピックアップし、ブーケやアレンジの例をご紹介させていだたきます。
お近くの花屋で、ぜひオーダーしてみてください。
もちろん、「フルール トレモロ」でもオーダーをお受けいたします。いつも以上に心を込めて、多くの方々に喜んでいただける花を作れたらいいなと思っています。
【旬の花の贈り花 5選】01.アルストロメリア
02.カーネーション
03.カラー
04.ガーベラ
05.ダリア