東京、北海道、金沢、大阪、福岡ほか 名店の「昼膳」 第16回(全18回) 桜の便りとともに、本誌の人気特集、「昼膳」の最新版が完成しました。編集部が日本全国より厳選した名店の数々をご紹介。ぜひ長くご活用ください。
前回の記事はこちら>> ※以下の記事は、『家庭画報』2020年4月号取材当時の情報です。営業状況等は変更となっている場合もありますので、最新情報は公式ホームページ等でお確かめください。 【福岡】
気鋭店を訪ねる旅の楽しみ
コースの締めの握り、本日はこはだ、赤貝、やりいか、金目鯛、平目、さよりなど。【倉満】(宗像市)─すし・日本料理
料理にも握りにも。福岡育ちの個性が光る
博多の中心部から車で小1時間ほど。宗像大社で知られるその地にすし店「倉満」が開店したのは今から12年前のこと。
近隣の鐘崎漁港、神湊(こうのみなと)漁港に揚がったばかりの魚介を使ったすしはもちろん、先付やお椀など料理の素晴らしさも評判を呼び、最近では、こちらでの食事を旅の目的にされるお客さまも多いといわれています。
このわた豆腐、蒸しあわびなど福岡色に溢れた椀物。「旬の魚介の出し惜しみはしたくないんです」。カウンターに立つご主人・谷 仁志さんの探求心とサービス精神は人一倍。
福岡で修業を重ねている頃から、すし屋の枠にとらわれない料理の流れをイメージしていたと話します。
「地元の苺と花わさび、名残のとらふぐと筍などで、まずはこの季節の宗像の味わいを満喫していただきたいですね」。
とらふぐの町・宗像ならではの「焼き白子と筍、トラフグの吉野煮」。とらふぐ漁が終わる3月下旬までの献立。握りも、藁で燻した金目鯛、包丁を入れて霜降りにしたやりいかなど、丁寧な仕事が光るものばかり。
赤酢ベースの優しい風味のすしめし、オリジナルのつけ醬油など、細部にまでご主人のこだわりが感じられます。
JR鹿児島本線の赤間駅から徒歩3分。地元のかたも足繁く通う人気店だ。倉満(くらみつ)住所:福岡県宗像市土穴2-3-2
TEL:0940(35)3757
営業時間:12時~13時15分(LO)、18時~20時(LO)
定休日:水曜
URL:
https://kuramitsu.fukuoka.jp/昼は3500円~の「鮨ランチ」など。夜は「鮨会席」8000円~、カウンターおまかせ1万円~。写真は「カウンター限定おまかせランチ」1万5000円の献立より(※3日前までに要予約)。
個室3室(6名用2室、8名用1室)
「#福岡」のトピックスはこちら「#すし」の記事一覧はこちら 表示価格はすべて税抜きです。
撮影/阿部 浩 構成・取材・文/露木朋子
※価格には別途サービス料や個室料金がかかる場合がございます。
※特集内でご紹介した料理は、食材調達の都合で変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
『家庭画報』2020年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。