エンターテインメント

中村七之助さんが語る、新たな『怪談 牡丹燈籠』の魅力

2020.04.10

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――赤坂大歌舞伎への出演は7年ぶりとなる、中村獅童さんも張り切っていらっしゃるとか。


「はい、僕も稽古が待ち遠しいです。獅童さんの役は、放蕩者の源次郎と小悪党の伴蔵。源次郎は、テレビで演じた柄本 佑くんとはまた違ったやさぐれ感が出た、男の色気がプンプン漂うような感じになるんじゃないかなと。なおかつ、そんな中に寂しさや孤独が見え隠れするのが獅童さんの魅力だと思いますので、相手役としてそこも楽しみです」

――七之助さんが演じられるのは、お露とお国とお峰の3役。それぞれの役柄をどう捉えていますか?


「『令和元年版~』の感じですと、お国は闇があって妖艶な悪女で、お峰は人間くさいというか、チャーミングな悪女。立場は違えど、2役とも生きていくために手段を選ばないところは、やっていて面白いところではないかなと思います。難しいのはお露ですね。娘役の一本気さに説得力を持たせないといけないのに、人とのやり取りが少ない。パッと出ただけで“あ、いいところのお嬢様だな”と思ってもらえるような、そんな部分を出していくことが必要かなと」

――お露の死因は、会えなくなった新三郎への“焦がれ死に”。恋愛対象に限らず、七之助さんが今いちばん会いたい人、会ってみたい人は誰でしょう?


「会ってみたい人……うーん……パッと思い浮かばないですね。単純に今、久々にお会いしたいなあと思ったのは、真田広之さん。最近まったくお会いしていないので、いろいろな話を伺いたいです。映画に初めて出演したときに(2003年の米国映画『ラストサムライ』)ご一緒させていただいて、僕がいちばん尊敬する俳優さんなんです。亡くなった人でもいいのなら、いちばん会いたいのはやっぱり、うちの父親ですね」



近松門左衛門の代表作『心中天網島』をベースに、デヴィッド・ルヴォーが演出を手がけた2016年の舞台『ETERNAL CHIKAMATSU』では、深津絵里さんとともに主演を務め、究極の愛を描き出した。
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