【病院長インタビュー】開院100年を迎える「慶應義塾大学病院」が切り拓く新しい医療

ここがすごい！
慶應義塾大学病院 注目すべき３つのポイント

1．垣根のないクラスター診療を強化
創設以来、「学内は融合して一家族の如く、全員挙（こぞ）って努力する」という北里柴三郎の教えを守り、診療科の垣根を超えたクラスター診療に取り組んできました。新病棟のオープンを機に、免疫疾患やがんの分野で、その診療機能をさらに強化しています。

2．全国で4つのAIホスピタルに選出

内閣府は未来型医療システムを創出するために「AI（人工知能）ホスピタルによる高度診断・治療システム」プロジェクトを開始。全国で４か所選出されているAIホスピタルの一つとして、院内でのシステム開発と実装に取り組んでいます。

3．オリンピックで救護班を指揮
インスタジアムである新国立競技場に隣接する慶應義塾大学病院は、
1964年に引き続き2020東京大会においてもメインスタジアムで活動する救護班の指揮をとるほか、後方の支援病院として積極的に医療サポートをする予定です。

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名医の素顔にフォーカス

慶應義塾大学病院　病院長 北川雄光先生

Q 趣味は？

水泳、スキー、ジムでのトレーニングなど体を動かすことが大好きです。家族と旅行に行くことも大切な時間です。どちらも病院長就任後は時間が取れなくなりました。

「おいしいお酒」をいただくことでストレスを解消していますが、健康を害さないよう注意しています。

また、絵を描くのも鑑賞するのも好きです。ただ、それも最近はできず、引退後は絵を描いて過ごしたいです。

Q 医師を目指した理由は？

幼少期は、小児喘息、アトピー性皮膚炎で苦しみました。苦しみから救ってくれた小児科医に憧れて医学部を目指しました。

医学部6年生のとき、学生南米派遣団の一員としてアマゾンの奥地に滞在しました。そこでたった一人で村人の命を守る医師に出会い、自らの手で命と向き合う「手術」の素晴らしさに魅せられて外科医になることを決意しました。

Q 座右の銘は？

福澤諭吉が医師たちに贈った七言絶句「贈医」の一節「医師休道自然臣」（医師たちよ、自分たちは自然の家臣にすぎないなどといってくれるな）は、医師たるものは叡智を結集して全力を尽くすべきであるとの教えです。

謙虚でありながら、置かれた立場でベストを尽くし、決して諦めない外科医でありたいと思っています。



写真提供／慶應義塾大学病院