京都&パリ ひみつの美味案内 世界の食都、京都&パリ。地元のグルメな方々に、現地に暮らすからこそ知っているおすすめの美味をこっそり教えていただきます。
記事一覧はこちら>> ※新型コロナウイルスの影響により、営業時間等に変更が生じる場合があります。最新の営業状況は、お店の公式ホームページ等からお確かめください。 【4月の美味案内 特別編】
京都の美味をご自宅で。
お取り寄せの楽しみ
(取材・文/西村晶子)
生菓子のお取り寄せはさすがに無理では……と思っていた方に朗報です。和菓子の老舗「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」では、緊急事態宣言を受けて生菓子の発送を始めました。家で過ごすことが多い今、おやつの時間を通じて春から初夏へのうつろいを楽しんではいかがでしょう。
自然を崇拝し、共存する和菓子の魅力に触れられる生菓子セット。1箱1800円。繊細な生菓子から、うつろいゆく季節の美しさを味わいたい
京都の和菓子には四季折々にさまざまなものがありますが、なかでも生菓子はとてもこまやかな味わいと表現があります。菓銘から想像を膨らませながら味わったり、脈々と受け継がれてきた職人技を楽しんだり。
そんな生菓子を味わいながら少しでも季節のうつろいを楽しんでもらいたい、と始めたのがこちらの「生菓子4種セット」。お店に出向けない方のために期間限定でスタートし、翌日届くエリア限定で対応されます。届いたらすぐにとっておきの器とお茶で、ゆっくりゆったり召し上がってください。
美しい木箱入りで、季節が感じられる贈答としてもおすすめ。生菓子は10日から2週間ほどで内容が替わり、5月上旬までは写真の詰め合わせになります。お菓子は右上から時計回りに、こなし製「石竹」、村雨製「山吹」、上用「かきつばた」、ういろう「山つつじ」です。春雨とともに若葉の時を迎え、桜から色とりどりの花へと変わり、目も心も楽しませてくれます。
つるんとして上品な甘みの竹筒入りの水ようかん。10個竹篭入り4700円。5個サービス箱入り1900円。夏の涼菓、祇園祭のお菓子もいち早く販売。おいしいもので心晴れやかに
さらに、夏向きに竹筒入りの水ようかんの「甘露竹」も発送をスタート。なんと祇園祭の時だけ作られる「祇園まもり」も特別販売されることになりました。祇園祭の始まりは、疫病払いと言われており、おいしいお菓子で免疫力アップですね。通年のものと違うバージョンなのでこの機会に是非!
祇園祭の期間に販売される「祇園まもり」を特別販売。通常は八坂神社の御神紋の焼き印だが「蘇民将来子孫也」に、中の求肥は和三盆の糖蜜入りに。3個入り900円~。これまであまり和菓子に興味がなかった方、甘いもの好きだけど深く知らなかった方……。四季を愛で、歳時ごとを大事にしてきた京都の和菓子の奥深さをあらためて感じるよい機会になりそうです。
京都・祇園に店を構える享保年間創業の和菓子店。花街や茶人、地元の人々に好まれている和菓子全般を揃え、喫茶で出している「くずきり」も人気。物販と喫茶がある本店。現在は喫茶と、姉妹店のZEN CAFE、高台寺店は休業。鍵善良房
京都府京都市東山区祇園町北側264
電話 075-561-1818
営業時間 9時~18時(4月30日現在は9時30分~18時営業) ※喫茶は休業中(4月30日現在)。
定休日 月曜(祝祭日の場合は翌日)
https://kagizen.co.jp※価格はすべて税込み、送料別。お申し込みは電話またはオンラインから。店頭販売も対応。
※お菓子の賞味期限は発送日を含めて、甘露竹が冷蔵で5日間、生菓子と祇園まもりが2日間です。賞味期限が限られているため、注文の際には受け取り可能な日時を必ずご指定ください。
※甘露竹は冷蔵便、祇園まもりと生菓子4種セットは普通便での宅配となるため、送料がそれぞれに発生します。
※1日の生産数に限りがあるため、発送までに時間がかかる場合があります。
「#和菓子」の記事一覧はこちら「#京都」の記事一覧はこちら 西村晶子/Shoko Nishimura
関西を拠点に、京都の食や文化、人、旅を幅広く取材、編集。長年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。最近の書籍の仕事に『
旨し、うるわし、京都ぐらし』(大原千鶴著)がある。
表示価格はすべて税込みです。