『「これから」の時代を⽣きる君たちへ』世界文化社刊新型コロナウイルスが急速に蔓延し、突然の休校措置がとられたイタリア・ミラノの理科系名⾨校「アレッサンドロ・ヴォルタ⾼校」。同校のホームページに掲載された、スキラーチェ校長が、休校中の⼼構えを説いた「⽣徒への⼿紙」(Lettera agli Studenti)は、⽣徒のみならず多く⼈の⼼に響き、⽇本でも話題となりました。
いま、最も⼤切なのは、⼈間らしい思いやりを忘れないこと
「外国人やよそ者を危険だと思い込こむ、制御のきかない噂話やデマ、根拠のない治療、生活必需品の奪い合い(17世紀の混乱の様子は)、今朝の新聞から飛び出した言葉を読んでいるように思えてくるのです。」――。
イタリアの文豪マンゾーニの『いいなづけ』の一節を紹介しながら、「社会生活や人間関係が毒され、人間らしい行いができ なくなることが“大きな危機だ”」と説き、「この痛みはいつか、皆さんの財産になるでしょう」「この孤独な長い日々を無駄に失われた時間にせず、有益で素晴らしい時間にしましょう。」と語りかけます。
本書は、この“手紙”の全文と、日本向けに書きおろしたオリジナルの“追伸”を一冊にまとめたものです。“追伸”が執筆されたのは、休校から約1ヶ月経った3月27日。その間に校長先生が経験したことや気づきを通して日本の生徒たちを励ます、希望のメッセージでした。
「この痛みは、いつか君たちの財産になる」――先生の言葉にあるように、今この状況だからこそ読んでほしい、私たちに生きる力を与えてくれる言葉の贈り物です。
心が前向きになる美しい写真とともに、スキラーチェ校長の思いを届けます。ヴォルタ高校のリモート学習(eラーニング)についてのインタビューも掲載。普遍的なメッセージが詰まった、未来に向けての1冊です。
●著者:ドメニコ・スキラーチェ(Domenico Squillace)
1956年、南イタリアのカラブリア州・クロトーネ⽣まれ。25歳のときに⼤学の哲学科を卒業、ミラノの⾼校で26年間、⽂学と歴史の教師を務める。 その後、ロンバルディア州とピエモンテ州で6年間校⻑を務め、2013年9⽉、ミラノで最も権威のある⾼校の⼀つ「アレッサンドロ・ヴォルタ⾼校」の校⻑に就任。26歳になる娘のジュリアはオランダ在住。趣味は旅⾏、読書、映画館へ⾏くことで、⽝好き。弊社は新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う医療従事者の皆様に心より敬意を払い、新型コロナウイルス感染症の治療及び感染拡大防止活動を行っている医療従事者にこの本の売上金の一部を寄付させていただきます。『「これから」の時代を⽣きる君たちへ』
2020年5月1日発売
・Amazon.co.jpでの購入はこちら>>デジタル版 先行発売中!・デジタル版のAmazon.co.jpでの購入はこちら>>