次世代へと羽ばたく新アイコン
「ペガソ」で装いの鮮度がぐんと上がる
この「エトロと言えばペイズリー柄」というイメージを刷新したのが、昨年の秋に登場した「ペガソ」モチーフ。
これは、創業者であるジンモ・エトロ氏がブランドがスタートする前にオークションで手に入れたペガサスのオブジェがインスピレーション源。実はあまり知られていませんが「エトロ」の創業年である1968年からシンボルとして用いていたペガサスのモチーフを、創立50周年を迎えた昨年秋に「ぺガソ」(ペガサスのイタリア語読み)として改めて復刻させたものだそう。
新たなシンボルを打ち出すことによって、ペガサスの如く、未来に羽ばたいていこうというブランドの思いが私にはとても新鮮に感じられ、「エトロ」に再び注目するきっかけに。ブランドロゴではなく、一見しただけではエトロとわからないモチーフというのも素敵ですし、何より「ぺガソ」の姿がとても可愛い!
1968年からエトロのシンボルであり、ギリシャ神話に登場する翼を持つ馬「ペガサス」からインスピレーションを受けた「ペガソ」のメタルバックル。アイコニックなペイズリー柄の「アルニカ」が新鮮な表情に。ペガソバッグ(22.5×17×6.5㎝)17万7000円/エトロ(エトロ ジャパン) 「ぺガソ」は、今回ご紹介したようにメタルバックルとして、バッグや靴、ベルトなどの小物にあしらわれているほか、洋服などにもアレンジされていて、クラシックでありながらモダンな表情が魅力のコレクションがたくさん発表されています。
洒落たモチーフがポイントにあるだけで、装いの旬感はぐんと上がります。「あら、それどこの?」――パッと見、どのブランドかわかりづらいので、そんな会話の糸口にもなるのも「ぺガソ」モチーフのいいところ。次回は迷い世代の皆さんに向けて、全身ではなくワンポイントにブランドのアイコン「ペガソ」を効かせてみる、そんなヒントを私から提案したいと思います。お楽しみに。
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第5回 エトロの幸運モチーフをお洒落に着こなすテクニック>>●お問い合わせ
エトロ ジャパン
電話:03-3406-2655
URL:
https://www.etro.com/jp-ja/ おおさわ千春/Chiharu Osawa
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
〔迷い世代の服選び〕 40代にこそ効く「ブランド力」
表示価格はすべて税別です。 撮影/大見謝 星斗 編集協力/湯澤実和子